ブランドの力。
1 ブランド
お金儲けの鍵とされるのがブランドである。ブランド化された有名な商品は、普通の商品よりも人気があって高く売れるのである。
価格は需要と供給のバランスによって決定されるので、人気があれば高く売れる。
極端な話、機能的には優劣がなくても、逆にブランド商品よりも機能的に優れた無名の商品があったとしても、ブランド商品の方が何十倍も高く売れたりする。
現代のネット社会では、口コミサイトなどの人々の評価が人気を左右し、高評価が多い商品にさらに高評価が集まる現象が利用されたりする。
2 権威
人間はとにかく権威に弱い。有名な大学、有名な資格をかたり、その権威を利用して人をだます手口は昔から存在する。
詐欺のレベルまでいかなくても、多かれ少なかれ、いろいろな人がそういう権威を利用しているし、そういう権威に安心してしまうのも人情である。
ホリエモンが、大学に行くべきかどうか議論しているときに、東大ブランドの威力について語っていた。
大学のことなんて全然知らない田舎のじいさんばあさんでも、東大の名前だけは知っている、一番有名であるというブランドの力はすごいと。
東大出身で注目を浴びたタレントの走りは、高田万由子や菊川怜だと記憶している。
最近は、東大出身タレントどころか、現役東大生がテレビに出演して成功のきっかけをつかんだりしている。
いつの時代も、有名になれるかどうかが成功の鍵なのである。
・虚業と実業。:https://tanakah17191928.blogspot.com/2019/11/blog-post_4.html
3 学歴など
ブランドの力を否定したくてこの記事を書き出した訳ではないけれど、空虚なものだと思う。お金はみんながお金だと信じているからお金でいられる、バブルはみんなが値上がりすると信じてしまうから発生する。
フィクションを信じる能力が、サピエンスの生き残りと繁栄の鍵だったという説があるけれど、進化論的にはサピエンスが獲得した大いなる力と呼べる、そのフィクションを信じる能力が現代の人々を右往左往させている。
日本社会では、学歴や資格に対するコンプレックスや憧れが強い人が結構いて、特に学歴の話などは他人と話す際には気を使う必要がある(不用意に学歴の話に言及しない等)。
30歳あるいは40歳にもなれば、学校卒業後10~20年も経っている訳で、学歴よりも卒業後何をしてきたかが語られるべきなのだけれど、そういう説教は、人生これからだという若者にはなかなか伝わらないのかもしれない。