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令和7年度第2回高認国語問4【漢文】

1 原文(書き下し文)  蓋ぞ嘗みに富人の稼を観ざる。 その田美にして多く、その食足りて餘有り。 その田美にして多ければ、則ち以て更休めて地力完きを得るべく、その食足りて餘有れば、則ちこれを種うること常に時に後れずして、これを斂むること常にその熟するに及ぶ。 故に富人の稼は常に美に、秕少なくして實多く、久しく蔵して腐ちず。  今吾十口の家にして、百畝の田を共にし、寸寸にしてこれを取り、日夜に以てこれを望む。 鋤耰・銍艾、上に相尋ぐ者、魚鱗の如くにして、地力竭く。 これを種うること常に時に及ばずして、これを斂むること常にその熟するを待たず。 これ豈に能く復美稼有らんや。 (『古文真宝』より) 2 現代語訳  どうして富人の農作業(農作物)を観察しようとしないのか。 美田で実り豊かであり、食足りて余りがある。 美田で実り豊かであれば、交互に休耕して地力を完全にすることができ、食足りて余りが有れば、種まきも常に遅れることなく、収穫も常に熟してから行う。 故に富人の農作物は常に豊かで、実のないものが少なくて実が多く、長く貯蔵しても腐らない。  今、私の十人家族の家は、百畝の田を共有し、細分して取り、日夜に作物を望む。 鋤で掘り起こして種の上に土をかけ、雑草を鎌で刈り取ることを、競う様に行い、次々に重なり合って続くので、地力は尽きてしまう。 種まきは常に遅れ、収穫も常に熟するのを待たない。 どうしてまたよい作物など収穫することができようか。 ・ 高等学校卒業程度認定試験(高認)国語過去問古文・漢文現代語訳に戻る。

令和7年度第1回高認国語問4【古文】

1 原文  江尻の浦を過ぐれば、青苔石に生ひ、黒布磯による。 南は沖の海森々と波をわかで、孤帆天にとび、北は茂松鬱々と枝を垂れて、一道つらをなす。 漁夫が網を引く、身を助けんとして身を労れしめ、游魚の釣をのむ、命を惜しみて命を滅ぼす。 人、幾ばくの利をか得たる、魚、幾ばくの餌をか求むるや。 世を渡る思、命をたばふ志、彼も此も共に同じ。 是のみかは、山にあせかく樵夫は、北風を負ひて晩に帰る、野にあしなへぐ商客は、白露を払ひて暁に出づ。 面々の業はまちまちなりと云へども、各々の苦は、これ皆渡世の一事なり。  人ごとに趍る心はかはれども世をすぐる道はひとつなりけり  この浦を遥かに見わたして行けば、海松は浪の上に根を離れたる草、海月は潮の上に水に移る影、ともにこれ浮生を論じて人をいましめたり。  波の上にただよふ海の月も又うかれ行くとぞ我をみるらん  清見が関を見れば、西南は、天と海と高低一つに眼を迷はし、北東は、山と磯と嶮難同じく足をつまづく。 磐の下には浪の花、風に開き春の定めなり、岸のうへには松の色、翠を含みて秋をおそれず。 浮天の浪は雲を汀にて、月のみ舟、夜出でて漕ぎ、沈陸の磯は磐を路にて、風の便脚、朝に過ぐ。 名を得たる所、必ずしも興を得ず、耳に耽る処、必ずしも目に耽らず。耳目の感二つながら従したるはこの浦にあり。 波に洗ひてぬれぬれ行けば、濁る心も今ここに澄めり。宜なるかな、此処を清見と名付けたる。 関屋に跡をとへば、松風空しく答ふ。岸脚に苔を尋ぬれば、橦花変じて石あり。 関屋の辺に布たたみと云ふ処あり。昔、関守の布をとりおきたるが、積りて石に成りたると云へり。  吹きよせよ清見浦風わすれ貝ひろふなごりの名にしおはめや  語らばや今日みるばかり清見潟おぼえし袖にかかる涙は (『海道記』より) 2 現代語訳  江尻の浦(駿河国の宿駅「江尻」の南方の海岸)を過ぎると、青い苔が石に生え、黒い海藻が磯に寄せている。 南は沖の海が森々と波の見分けもつかないが、一そうの舟が空に浮かぶように走り、北は生い茂った松が鬱々と枝を垂らし、一本道のように連なっている。 漁師が網を引くのは、生活のために身体を労し、水中を泳いでいる魚が針を飲み込むのは、命を惜しんで命を落とすものである。 人は、どれほどの利益を得たのでしょうか、魚は、どれほどの餌を求めたのでしょうか。 世を渡る思い、命...

令和8年度愛知県公立高校入試国語問4【古文】

1 原文  安居院の正安寺、常に宗旦と交り厚かしりが、庭に妙蓮寺と云ふ椿咲き出でしを、新発意に持たせ、宗旦へ贈りしが、道にて花落ちけるを、ぜひなく持ち行きて、 「この花途中にて落としつるよ、このこと老僧に告げなば、本意なきことにせむ。無沙汰になしたまへかし。」 と侘びければ、宗旦直に出合い、 「よくこそ申されたれ。暫く待ちたまへ。」 とて、今日庵の掛け物をはづして、利休が作の園城寺と云ふ一重の花入れをかけて、その枝を入れて、落ちたる花を下に置き、新発意を招きいれ、薄茶点じてかへしぬ。 (『閑夜茶話』より) 2 現代語訳  安居院の正安寺の住職は、いつも宗旦と親しく交流していた。庭に妙蓮寺という品種の椿が咲いたので、小僧に持たせて宗旦へ贈ったが、その道で花が落ちてしまった。どうしようもないのでそのまま持って行き、 「この花は道の途中で落ちてしまいました。このこと老僧に告げたら、老僧をがっかりさせてしまいます。何事もなかったようにしてください」 と困って頼み込んだところ、宗旦が直接会い、 「よく申されました。暫くお待ちくだされ」 と言った。宗旦は今日庵の掛け物を外し、利休作の園城寺という名の一重の花入れを掛けた。そして椿の枝を入れ、落ちた花を下に置き、小僧を招き入れて、薄茶を点てて応えた。 ・ 愛知県公立高校入試過去問古文・漢文現代語訳に戻る。

星空文庫、始めました。

1 書くこと  書くことに関して、以前からいろいろ考えてきた。 ・私の庭。: https://tanakah17191928.blogspot.com/2026/01/blog-post_31.html ・何かを形にして残す作業。: https://tanakah17191928.blogspot.com/2026/03/blog-post_21.html 2 星空文庫  結局、星空文庫で書くことにしました。 ・ 田中博(星空文庫)

Investigation of Yang–Mills existence and mass gap problem

1. Outline (1) Objective  To elucidate Yang–Mills existence and mass gap problem, we propose a proof based on algebraic restoration theory using Anabelian geometry and Interuniversal Teichmüller Theory (IUT), thereby transcending the limitations of physics (specifically, perturbation theory and renormalization). (2) Mathematical Proof ・Existence Proof (Multiradial Representation)  Map a continuous gauge field to an adjoint representation of the étale fundamental group $\pi_{1}^{et}$ over a number field $\mathbb{K}$. By the IUT's multiradial representation, the increase in energy (degree) is bounded from above by the conjugate discriminant (log-diff) of the number field.  $\mathrm{deg}_q(E) \leq \mathrm{log}\text{-}\mathrm{diff}(\mathbb{K}) + \epsilon$ Consequently, the values do not diverge even at the Planck scale, thereby ensuring the existence of the quantum field as a finite mathematical object. ・Proof of Positivity (Obstruction Theory)  When restoring the non-co...

数論的ヤン-ミルズ理論による質量ギャップ問題の検討。

 NHKの『笑わない数学』(ヤン-ミルズ理論と質量ギャップ問題)に感化され、GoogleのAIモードと議論した内容をまとめました(´・ω・`) 1 骨子 (1)目的  ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題について、物理学(解析:摂動論、繰り込み)の限界を越え、遠アーベル幾何学及び宇宙際タイヒミュラー理論(IUT)を用いた代数的復元論による証明を考える。 (2)【数学的】証明(厳密性の担保) ・存在の証明(多重ラダ表現)  連続的なゲージ場を、数論的体$\mathbb{K}$上のエタール基本群$\pi_{1}^{et}$の随伴表現へと写像する。IUTの多重ラダ表現により、エネルギーの増大(次数)は数論的体の共役判別式(log-diff)によって上から抑えられる。  $\mathrm{deg}_q(E) \leq \mathrm{log}\text{-}\mathrm{diff}(\mathbb{K}) + \epsilon$ これにより、プランクスケールにおいても数値は発散せず、有限な数学的対象としての量子場の存在が保証される。 ・正値性の証明(障害類理論)  非可換ゲージ群$SU(N)$を復元する際、情報の加法性(場)と乗法性(相互作用)を同時に同期させることは論理的に不可能である。この不整合をコホモロジー的障害類$\delta_{obs}$として定義する。  判別式$\Delta_{\mathbb{K}} > 1$(ミンコフスキーの定理)と、非可換性に由来する$\delta_{obs} \neq 0$により、最小エネルギー$m_{gap}$が正であることが不等式で証明される。 (3)【物理的】検証(実証性の担保) ・$SU(3)$質量ギャップの特定(1.65 GeV)  $N = 3$(円分体$\mathbb{Q}(\sqrt{3})$)を選択した際、判別式$\Delta = 3$とテータ関数の特殊値$\Theta_3$から、質量が自動的に算出される。  $m_{gap} = \Lambda_{IUT} \cdot \dfrac{\log 3}{\log |\Theta_3|} \approx 1.6508\cdots$(GeV)  これは、格子QCDによるスカラ・グルーボールの予測値(1.6〜1.7GeV)の中央値と一致する。 ・$SU(N)$スケーリング...