R6年度第2回高認化学基礎大問5解説

大問5【会話(混合物の分離)】 次の文は、身のまわりの混合物の分離に関する太郎さんと花子先生の会話である。 花子先生「私たちは日常的に、混合物から特定の物質を取り出して利用していますね。」 太郎さん「緑茶は、 (a)お茶の葉にお湯を注いで香りや味の成分を取り出して 利用しています。」 花子先生「昆布から出汁をとるのも同じ原理ですね。」 太郎さん「 そういえば、コップにお茶を注ぐときに、 (b)お茶の葉は茶こしの網で分離 されていますね。」 花子先生「それは、コーヒー豆からコーヒーをいれるときに使うフィルターと同じ原理ですね。」 太郎さん「お茶にはカフェインや色素が含まれていると聞いたことがあります。分離することはできますか。」 花子先生「 (c)お茶の葉を加熱すると、カフェインが気体になり、その気体を固体にすることで分離できます 。」 太郎さん「そうなんですね。色素はどうやって分離するのでしょうか。」 花子先生「お茶の葉をすりつぶしてエタノールを加えると、エタノールに色素が溶け出してきます。 (d)得られたエタノール溶液をろ紙の下方につけ、そのろ紙の下端を溶媒にひたしておくと、複数の色素に分離できます 。」 問1【抽出】 下線部(a)の分離法の名称として最も適当なものはどれか。 ・抽出 問2【ろ過】 下線部(b)と同じ原理で分離できるものとして、最も適当なものはどれか。 ・砂の混じった海水から砂を取り出す。 問3【昇華法】 下線部(c)の分離法を表した図として最も適当なものはどれか。 ・③である。 問4【クロマトグラフィー】 次の図は下線部(d)の操作を表したものである。 この操作による色素の分離と関係の深い身のまわりの現象として最も適当なものはどれか。 ・紙がぬれて、水性ペンで書いた文字がにじんで広がった。 ・ 令和6年度第2回高認化学基礎過去問解説に戻る。