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平成28年度第2回高認国語問4【漢文】

1 原文(書き下し文)  公子これを聞き、意驕矜として自ら功とするの色有り。客の公子に説くもの有りて曰はく、「物に忘るべからざる有り。或いは忘れざるべからざる有り。夫れ人公子に徳有り。公子忘るべからざるなり。公子人に徳有り。公子これを忘れんことを願ふ。 且つ魏王の令を矯め、晋鄙の兵を奪ひて以て趙を救ふ。趙においては則ち功有り。魏においては則ち未だ忠臣を為さざるなり。公子乃ち自ら驕りてこれを功とす。窃かに公子の為に取らざるなり」と。ここにおいて公子立ちどころに自らを責め、容るる所無き者の若きに似たり。 (『史記』より) 2 現代語訳  公子はこれを聞き、驕矜として自己の功績であるという表情であった。食客の中に公子に説く者があり、次のように言った。「物には忘れてはいけないことがあります。或いは忘れるべきことがあります。人から公子が恩義を受けたのであれば、公子は忘れてはいけません。公子が人に恩義を与えたのであれば、公子がそれを忘れることを願います。 さらに魏王の命令を曲げて、晋鄙の兵を奪って趙を救いました。趙においては功績です。魏においては忠臣とすることはできません。それなのに公子が自ら驕ってこれを功績とすることは、恐れながら公子の為になるとは思いません。」これを聞いて公子は立ちどころに自分を責め、身の置き所がない者のようであった。 ・ 高等学校卒業程度認定試験(高認)国語過去問古文・漢文現代語訳に戻る。

平成28年度第2回高認国語問3【古文】

1 原文 【文章I】  「田畠作るべき事はいかがする」と廻りて見るに、供に郎等ども多くも具せず、ただ物云ひ合ふべき者、四五人ばかりを具したり。食物は郡に知られずして、旅籠を具したり。 前々国司郡々入るには、郡の司しかるべき曳出物などするに、こはさなくて、守の云はく、「それ得るは賢きことなれども、さらにそれはすべからず。ただ我が任には、田畠をだに多く作りたらば、国人のためにも賢かるべし。さて使ひを得ずして、官物をとくなすべきなり」と云ひ廻らかしたれば、国人どもこれを聞きて、手を作るに喜びて、田畠多く作りて、おのおの身豊かになれば、つゆ物を惜しまずなし集むれば、守も大きに富みにけり。 【文章II】  守これを見て、「いとよくまうけたりけり。みことはもののゆゑこそ知りたりけれ。また徳のやらむかたなくあれば、かくするもことわりなり。そもそも、みことなすべき官物その数あり。これはその代はりに我取りてむ。また取り出でて、これがやうに、数劣らずとく包みて、講師には奉るべきなり。あなかしこ。愚かにすべからず」と云ひて、「男共詣で来りて、これ取れ」と云へば、郎等二人出で来たりて、三包みながら皆抱き取りて去りぬ。(中略)  しばらくばかりあるに、目より大きなる涙を雨のごとく落として、泣くこと限りなし。泣き入りてうつふしにふしたれば、子ども類親などいとほしがりて、おのおの走り騒ぎて、あやしの絹三十疋ばかり求め集めてぞ、講師に取らせける。 (『今昔物語集』巻第二十より) 2 現代語訳 【文章I】  「田畠を作るにはどうすればよいだろう」と視察して歩いたが、家来を多く帯同せず、ただ農民との間に立って話のできる者を四、五人ほど帯同した。 国司が先々の郡に入るときに、郡司はしかるべき引出物を贈るのだが、この度はそれがなく、守の言うには、「それを受け取るのは好都合なことではあるけれど、やはりそうするべきではない。私の任務は、ただ田畠を多く作れば、土地の人のためにも好都合なことである。そうして役人の催促を受けることなく、租税を早く徴収するべきである」と言って回らせれば、土地の人たちはこれを聞いて、手を打って喜び、田畠を多く作り、それぞれ豊かになり、少しも物惜しみすることなく徴収できるので、守も大いに豊かになった。 【文章II】  守はこれを見て、「本当によく準備したものである。あなたは事物の道理を知...

平成28年度第1回高認国語問4【漢文】

1 原文(書き下し文)  王籍の若耶溪に入るの詩に云ふ、「蟬噪ぎて林逾静かに、鳥鳴きて山更に幽かなり」と。江南以て文外断絶と為し、物に異議無し。簡文吟詠して、之を忘るる能はず。孝元諷味して、以て復た得べからずと為し、懐旧志には籍の伝に載するに至る。 范陽の盧詢祖は、鄴下の才俊なるが、乃ち言ふ、「此れ語を成さず、何ぞ能に事とせん」と。魏収も亦その論を然りとす。詩に云ふ、「蕭蕭として馬鳴く、悠悠たる旆旌」と。毛伝に曰はく、「諠譁ならざるを言ふなり」と。吾毎に此の解の情致有るを歎ず。籍の詩はこの意にのみ生ぜし。 (『顔氏家訓』より) 2 現代語訳  王籍の若耶溪に入るという詩にある。「蟬噪ぎて林逾静かに、鳥鳴きて山更に幽かなり。」江南は全ての文学において飛び抜けていて、これに異議はない。簡文は吟詠して、これを忘れることができなかった。孝元は諷誦玩味して、このような詩句に二度とお目にかかれないだろうとお思いになり、懐旧志に籍の伝として記載されることとなった。 范陽の盧詢祖は、鄴における俊才であったが、次にように言った。「これは意味を成さない、どうして佳作であろうか。」魏収もまたその論を然りとした。詩経にある。「蕭蕭として馬鳴く、悠悠たる旆旌。」毛伝は言った。「やかましくないことを意味するものである。」私は常にこの解釈に趣きが有ることに感嘆する。籍の詩はこの意味においてのみ生じ得るものである。 ・ 高等学校卒業程度認定試験(高認)国語過去問古文・漢文現代語訳に戻る。

平成28年度第1回高認国語問3【古文】

1 原文  友人曰く、我が親しき者隣村へ夜話に往きたる帰るさ、途の傍らに茶釜ありしが、頃しも夏の事なりしゆゑ、農業の人の置き忘れたるならん、さるにても腹悪しきものは拾ひ隠さん、持ち帰りて主を尋ねばやと釜を手にさげて二町ばかりあゆみしにしきりに重くなり、釜の内に声ありて我をいづくへ連れ行くぞといふに胆を消し釜をすてて逃げさりしに、狐前にはしり草の中へはしり入りしといへり。 こはかれが一時の戯れなるべし、かかる妖魅の術はありながら人に欺かれて捕らへらるるは如何。余答へていふ、鉄砲を以てするは論なし、香餌を以てするは、かれ人の欺くを知れども欲を捨てて慎む事あたはず、それとは知りながらこれを食らひて反つて人をあざむかんとして捕らへらるるならんか。これ邪智ふかきゆゑなり。 豈狐のみならんや、人も又是に似たり。邪智あるものは悪事とは知りながらかく為さば人は知るまじと己が邪智をたのみ、終には身を亡ぼすにいたる。淫欲も財欲も欲はいづれも身を亡ぼすの香餌なり。至善人は路に千金を視、室に美人と対すれども心妄りに動かざるは、止まることを知りて定まる事あるゆゑなり。 かかる人は胸に明らかなる鏡ありて、善悪を照らし視てよきあしきを知りて其の独りを慎む、之を明徳の鏡といふ。此の鏡は天道さまより誰にも誰にも与へおかるれども磨かざればてらさずと、われ若かりし時ある経学者の教へに聞きしと、狐の話につけ大学の蹄にかけて風諫せしは、問ひし人弱年にてしかも身持ちのくずれかかりし者なればなりき。ここには無用の長舌なれど、おもひいだししにまかせてしるせり。 (『北越雪譜』より) 2 現代語訳  友人の話だが、私が親しくしている者が隣の村へ夜話に行った帰り道、路傍に茶釜があったのだが、時季が夏であったので、農作業をする人の置き忘れたものであろう、そうは言っても腹黒い者が拾って隠してしまうだろう、持ち帰って持ち主を探そうと釜を手に提げて二町ほど歩くとどんどん重くなり、釜の中から声がして、私をどこへ連れ行くと言うので胆をつぶし、釜を捨てて逃げ去ったところ、狐が前を走り、草の中へ走り入っていったということだ。 この話は狐による一時の戯れであろうが、かかる妖術が使えるのに人に欺かれて捕まえられるのはどうしてだろうか。私は答えて言ったのだが、鉄砲を使う場合は論じるまでもなく、おいしい餌を使う場合、狐は人を欺く方法を知って...

平成29年度第2回高認国語問7【漢文】

1 原文(書き下し文)  時に賊等六人、その寺に金丹を売る。檀越先に過り量贖ひ、禅師、後より出でて見る。賊等慌然に退進を知らず。禅師憐愍びて刑罰を加へず。 仏を造り塔を厳りて、供養已に了はる。後には海辺に住まり来れる人を化す。春秋八十有余にして卒はりぬ。 畜生すら猶ほ恩を忘れずして恩を返報せり。何に況んや義人にして恩を忘れんや。 (『日本霊異記』より) 2 現代語訳  一方で賊等六人は、その寺に金丹を売りに行った。檀家が先にそこに行って計量して購入しようとしていたところに、禅師が後ろからやって来て出くわした。賊らはたちまち進退窮まった。禅師は憐れんで刑罰を加えなかった。 仏像を造り塔を飾って、供養を終えた。その後、海辺に留まり、来る者を教化した。八十歳余りで亡くなった。 畜生ですら恩を忘れず恩返しをする。どうして人が恩を忘れようか。 ・ 高等学校卒業程度認定試験(高認)国語過去問古文・漢文現代語訳に戻る。

平成29年度第2回高認国語問7【古文】

1 原文  禅師、尊像を造らむが為に、京に上る。財を売りて既に金丹等の物を買ひ得たり。還りて難波の津に到りし時に、海辺の人、大亀を四口売る。禅師、人に勧めて買ひて放たしむ。 即ち人の舟を借りて、童子を二人将て、共に乗りて海を度る。日晩れ夜深けぬ。舟人、欲を起し、備前の骨嶋の辺に行き到り、童子等を取り、人を海の中に擲げき。然る後に、禅師に告げて云はく、「速に海に入るべし」といふ。師、教化すと雖も、賊猶ほ許さず。 玆に於て、願を発して海中に入る。水、腰に及ぶ時に、石の脚に当りたるを以て、其の暁に見れば、亀の負へるなりけり。其の備中の海の浦海の辺にして、其の亀三たび頷きて去る。疑はくは、是れ放てる亀の恩を報ぜるならむかと。 (『日本霊異記』より) 2 現代語訳  禅師は仏像を造る為に、京に上った。財産を売って既に金丹等の物を買った。帰りに難波の船着き場に到着した時に、海辺の人が大きな亀を四匹売っていた。禅師は買って放してやった。 その後に人の舟を借りて、童子が二人いたが、共に乗って海を渡った。日が暮れて夜が更けた。舟人が欲を起こして、備前の骨嶋の辺りに着いた時に、童子らを捕まえ、海へ投げ入れた。そうした後に、禅師に言った。「さっさと海に入れ。」禅師は教え諭したけれども、賊はそれでも許さなかった。 ここにおいて、願を発して海中に入った。海水が腰まで及んだ時に、石が足に当たったので、暁の光で見てみると、亀の上に乗っていた。備中の海の辺りで、その亀は三度頷いて去っていった。思うに、これは放してやった亀の恩返しだったのではなかろうか。 ・ 高等学校卒業程度認定試験(高認)国語過去問古文・漢文現代語訳に戻る。