ネット上の言論空間における社会的な変化。
1 パソコン時代 Windows 95が登場した頃、僕はまだ大学生だった。 当時はワープロ全盛期で、パソコンやそのソフト(WordやExcel)なんて必要ないという空気だった。 しかし、2000年代にインターネットが普及して、パソコンがワープロを駆逐していった。 最初の頃はネット上のコンテンツが豊富でなく、インターネットはからっぽの洞窟だと言う識者さえいた。 ネット上の言論空間は無秩序で、2ちゃんねるなどの掲示板は、便所の落書きみたいなものだと揶揄された。 2 スマホ時代 スマホが普及し始める2010年代には、ネット上のコンテンツが豊富になり、インターネットで調べれば大体のことが調べられるようになった。 スマホの普及により、パソコンなどのコンピュータに疎い人もネットを利用できるようになった。 (From いらすとや ) 2010年代から2020年代までにネット上の言論空間が成熟し、そして今も変容し続けている。 最近の画期的な出来事は、AIの急速な進化だろう。 3 問題提起 ネット上の言論空間における最近の社会的変化は、どのように理解することができるのだろうか。 (1)仮説1:社会のホワイト化 社会がホワイト化しているので、ネット上の言論空間もホワイト化しているのだと考えることができる。 リアル社会のホワイト化が、ネット上の言論空間にも浸透しているという理解である。 ・ 社会進化論:ホワイト化する社会。: https://tanakah17191928.blogspot.com/2024/02/blog-post_4.html (2)仮説2:ネット(SNS)の影響 ネット上の言論空間、特にSNSの個人への影響により、社会そのものが変化しているのだと考えることができる。 SNSによって人々の意識が変わってしまい、リアル社会のあり方さえも変容しているという理解である。 ・ 【一人になってください】批評家・宇野常寛「庭の話」/SNSは、コスパ最強の承認交換装置/「いいね」抜きで世界と直接関わる/資本主義は孤独でも生きられる【CROSS DIG 1on1】 ( TBS CROSS DIG with Bloomberg ) (3)仮説3:リアルとネットのバランスの変化 ネット上の言論空間が、リアル社会のそれを凌駕しつつあると考えることができる。 ネット上の言論空間が...