小数。
1 小さい数
算数が苦手な小学生は、小数の理解でつまずいていることも多い。小さい数という名が体を表していると思うのだけれど、小さい大きいは何かと何かを比べたときに使う言葉である。
国語辞典には、絶対値が1より小さい数と書いてある。
算数や数学が苦手な人に教えるときには、分かりやすい具体例で説明するとよいと思う。
身近にあるもので目盛りがあるものであれば何でもよいのだけれど、小中学生がみんな持っている定規で教えるのが手っ取り早いかもしれない。
2 位
小数でつまずく小学生の中には、そもそも位の理解があやふやな生徒もいる。1の位、10の位、100の位、1000の位、10000の位まで、1円玉、10円玉、100円玉、1000円札、10000円札の例で考えると分かりやすいだろう。
世の中・・・・・・銭ズラ。
位取りが理解できれば、小数点以下も同様に考えることができる。
そしてようやく次に、10をかけたり割ったりすると小数点が移動することを教えることになる。
3 十進法
そもそも位取りなどしないといけないのは、数字が9個(0を含めれば10個)しかないからである。なぜ9個なのだろう。
少し難しい言葉を使えば、八進法でもなく十六進法でもなく、なぜ十進法なのだろう。
人間の手の指が左右合わせて10本だからというのがスタンダードな回答なのだけれど、どこかにもっと奇天烈な回答が転がっているかもしれない。
たまにネットで調べてみようか。
4 学校の勉強が分からなくなる理由
学校の勉強が苦手な生徒は、他の生徒と比べて何かが特別に劣っていることはあまりないと思う。確かに、学習障害で苦しんでいる人々は世の中にたくさんいる。
しかし、子どもはちょっとしたことでつまずいて、勉強が苦手になってしまうこともよくあることだと思う。
僕自身の個人的な体験だけれど、僕は小学校の低学年まで学校嫌いがひどくてよく学校を休んでいた。
頭が痛くて学校を休んでも午後には治ってしまうことが多かったので、精神的なものだったのかもしれない。
心配した母が僕を市民病院に連れて行き、脳の精密検査を受けたこともあった。
当たり前の話だけれど、学校を休むと休んだ日の授業の内容が分からなくなる。
その分を自習しないといけないのだけれど、それを自分でできる小学生はどれほどいるだろう。
そんなちょっとしたことでつまずいて、算数や数学が苦手になってしまった人がたくさんいるのではないだろうか。
それは、九九の暗算だったかもしれないし、筆算だったかもしれないし、小数だったかもしれないし、分数だったかもしれないし、・・・・・・