H30年度第1回高認物理基礎大問2解説
大問2
問1【物体にはたらく力】
図は、物体にはたらく力を矢印で示したものである。力の図示として適切でないものはどれか。
問2【張力の大きさ】
図のように、重さが10Nの物体に軽い糸1と糸2の一端をつけ、糸1の他端は水平な天井に固定し、糸2の他端は手で引いて物体を静止させた。このとき糸1と天井のなす角は45°、糸2は水平であった。
糸2の張力の大きさは何Nか。
問3【摩擦力】
摩擦のある水平面上に質量2.0kgの物体を置き、水平方向に力を加えた。ただし、重力加速度の大きさを$\mathrm{9.8m/s^2}$とする。
(1)加えた力の大きさが何Nをこえると物体は動き出すか。
ただし、物体と水平面の静止摩擦係数を0.50とする。
・垂直抗力の大きさ(物体にはたらく重力の大きさ)は、$2 \times 9.8 = 19.6$N
最大静止摩擦力は$0.5 \times 19.6 = \dfrac{1}{2} \times 19.6 = 9.8$N
(2)物体に12.9Nの力を加え続けると物体は等加速度直線運動をした。
物体の加速度の大きさは何$\mathrm{m/s^2}$か。
ただし、物体と水平面の動摩擦係数を0.25とする。
・垂直抗力の大きさ(物体にはたらく重力の大きさ)は、$2 \times 9.8 = 19.6$N
動摩擦力は$0.25 \times 19.6 = \dfrac{1}{4} \times 19.6 = 4.9$N
物体には$12.9 - 4.9 = 8$Nの力がはたらき続けるので、加速度の大きさは$8 \div 2.0 = 4.0 \mathrm{m/s^2}$である。