H30年度第1回高認物理基礎大問1解説
大問1
問1【有効数字】
計器を用いて物体の長さや質量などを測定するときは、ふつう測定に使用した器具の最小目盛りの$\dfrac{1}{10}$までを目分量で読み取る。ある物体の一辺の長さを測定したところ、37.2mmであった。
測定によって得られた「3」「7」「2」のような数字を有効数字という。
また、この37.2mmの例では、有効数字が3桁であるという。
・0.41の有効数字は2桁である。その他(5.35、0.628、0.0790、82.0)は3桁である。
問2【自由落下と投げ上げ】
図のように、$t = 0$sに、ある高さから小球Aを初速度0m/sではなすと同時に、水平な地面から小球Bを鉛直上向きに投げ上げた。$t = 3$sに、小球Aは地面に達し、小球Bは最高点に達した。
ただし、重力加速度の大きさは$\mathrm{9.8m/s^2}$とする。
(1)小球Aをはなした位置の地面からの高さは何mか。
小球Aの速度は$v_A = 9.8t$(m/s)、落下した距離はグラフの斜線部分の面積である。
小球Aの速度は$v_A = 9.8t$(m/s)、落下した距離はグラフの斜線部分の面積である。
3秒後の速度は$9.8 \times 3 = 29.4$(m/s)
面積は$3 \times 29.4 \div 2 = 3 \times 14.7 = 44.1$
面積は$3 \times 29.4 \div 2 = 3 \times 14.7 = 44.1$
よって、44.1mである。
(2)小球Aと小球Bが地面に達するまでの1sごとの位置を示した図はどれか。
小球Bの初速度を$b$とおくと、小球Bの速度は$v_B = b - 9.8t$(m/s)
3秒後に最高点に達する(速度が0になる)ので、$0 = b - 9.8 \times 3$
$b = 9.8 \times 3 = 29.4$
小球Bの速度は$v_B = 29.4 - 9.8t$(m/s)、投げ上げられた距離はグラフの斜線部分の面積である。
(2)小球Aと小球Bが地面に達するまでの1sごとの位置を示した図はどれか。
小球Bの初速度を$b$とおくと、小球Bの速度は$v_B = b - 9.8t$(m/s)
3秒後に最高点に達する(速度が0になる)ので、$0 = b - 9.8 \times 3$
$b = 9.8 \times 3 = 29.4$
小球Bの速度は$v_B = 29.4 - 9.8t$(m/s)、投げ上げられた距離はグラフの斜線部分の面積である。
面積は$3 \times 29.4 \div 2 = 3 \times 14.7 = 44.1$
よって、44.1mである。
小球Aの最初の高さと小球Bの最高点が同じで、等加速度運動(小球Aは落下速度が加速、小球Bは上昇速度が減速)の図を選べばよい。