H30年度第2回高認化学基礎大問3解説
大問3【物質と化学結合】
問1【化学結合と結晶の性質】
ア イオン結合:陽イオンと陰イオンが静電気的な引力(クーロン力)で引き合い、互いの電荷を打ち消し合うように結びつく結合で、この結合による結晶は一般に融点が高く、かたくてもろい。・塩化ナトリウム($\mathrm{NaCl}$)、塩化カルシウム($\mathrm{CaCl_2}$)
イ 金属結合:自由電子が原子どうしを結びつけている結合で、この結合による結晶は一般に独特の光沢をもち、電気伝導性があり、展性や延性に優れている。
・銅($\mathrm{Cu}$)
ウ 共有結合:原子が互いの電子を共有してできる結合で、この結合による結晶は一般にかたく、融点が高い。
・ダイヤモンド($\mathrm{C}$)、二酸化ケイ素($\mathrm{SiO_2}$)
・ヨウ素分子($\mathrm{I_2}$)はヨウ素原子($\mathrm{I}$)どうしが共有結合でつながっているけれど、ヨウ素($\mathrm{I_2}$)の結晶はヨウ素分子どうしが分子間力(ファンデルワールス力)によって集まっている。
問2【物質の組成式】
・$\mathrm{MgCl_2}$(塩化マグネシウム)、$\mathrm{CuSO_4}$(硫酸銅(II))・硫化銅(I)($\mathrm{Cu_2 S}$)、硫化銅(II)($\mathrm{CuS}$)
・塩化カルシウム($\mathrm{CaCl_2}$)
問3【原子の電子配置】
ア~オの原子がイオン結合してつくられる物質の組成式が$\mathrm{XY_2}$となる原子の組合せは、オとイである。・塩化カルシウム($\mathrm{CaCl_2}$)