R3年度第2回高認化学基礎大問4解説
大問4【物質量と化学反応式】
問1【相対質量】
下の図において炭素原子$\mathrm{^{12} C}$1個の質量を12とする。この$\mathrm{^{12} C}$6個の質量と、ある原子X3個の質量が同じであったとき、原子Xの相対質量は、$12 \times 6 \div 3 = 24$である。
それぞれの存在比を$\mathrm{^{10} B}$が20.0%、$\mathrm{^{11} B}$が80.0%とすると、ホウ素の原子量は、$10 \times \dfrac{20}{100} + 11 \times \dfrac{80}{100} = \dfrac{200 + 880}{100} = \dfrac{1080}{100} = 10.8$である。
$\mathrm{2CH_4 O + 3O_2 \longrightarrow 2CO_2 + 4H_2 O}$
$\mathrm{M + 2HCl \longrightarrow MCl_2 + H_2}$
この金属M24gを十分な量の希塩酸と完全に反応させると、組成式$\mathrm{MCl_2}$で表される物質と、水素1.0molずつ生成する。
金属Mも1molであり、1molの質量が24gなので、この金属Mはマグネシウムである。
【選択肢】
・リチウム$\mathrm{Li}$(原子量7)
・マグネシウム$\mathrm{Mg}$(原子量24)
・アルミニウム$\mathrm{Al}$(原子量27)
・鉄$\mathrm{Fe}$(原子量56)
・銅$\mathrm{Cu}$(原子量64)
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問2【ホウ素の原子量】
天然のホウ素には$\mathrm{^{10} B}$(相対質量10.0)と$\mathrm{^{11} B}$(相対質量11.0)の2種類の同位体が存在する。それぞれの存在比を$\mathrm{^{10} B}$が20.0%、$\mathrm{^{11} B}$が80.0%とすると、ホウ素の原子量は、$10 \times \dfrac{20}{100} + 11 \times \dfrac{80}{100} = \dfrac{200 + 880}{100} = \dfrac{1080}{100} = 10.8$である。
問3【化学反応式(メタノール$\mathrm{CH_4 O}$の完全燃焼)】
次の化学反応式はメタノール$\mathrm{CH_4 O}$が完全燃焼したときの反応を表したものである。$\mathrm{2CH_4 O + 3O_2 \longrightarrow 2CO_2 + 4H_2 O}$
問4【金属Mと希塩酸の反応】
ある金属Mと希塩酸を反応させると化学反応式は次のようになる。$\mathrm{M + 2HCl \longrightarrow MCl_2 + H_2}$
この金属M24gを十分な量の希塩酸と完全に反応させると、組成式$\mathrm{MCl_2}$で表される物質と、水素1.0molずつ生成する。
金属Mも1molであり、1molの質量が24gなので、この金属Mはマグネシウムである。
【選択肢】
・リチウム$\mathrm{Li}$(原子量7)
・マグネシウム$\mathrm{Mg}$(原子量24)
・アルミニウム$\mathrm{Al}$(原子量27)
・鉄$\mathrm{Fe}$(原子量56)
・銅$\mathrm{Cu}$(原子量64)
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