R2年度第1回高認物理基礎大問5解説
大問5
問1【電力】
図のように、電圧が12Vの電源と抵抗値が6Ωの抵抗を用いて回路をつくった。抵抗で消費される電力は何Wか。
・$I = \dfrac{V}{R} = \dfrac{12}{6} = 2$(A)
$P = VI = 12 \times 2 = 24$(W)
図1の回路中の点Xに流れる電流は、図2の回路中の点Yを流れる電流の何倍か。
$P = VI = 12 \times 2 = 24$(W)
問2【抵抗と電流】
図1、図2のように、電圧が$V$の電源と抵抗値が$R$の抵抗を用いて回路をつくった。図1の回路中の点Xに流れる電流は、図2の回路中の点Yを流れる電流の何倍か。
・点Xに流れる電流は、$I_1 = \dfrac{V}{R}$
点Yに流れる電流は、$I_2 = \dfrac{V}{3R}$
点Yに流れる電流は、$I_2 = \dfrac{V}{3R}$
点Xに流れる電流は、点Yを流れる電流の$\dfrac{I_1}{I_2} = \dfrac{\dfrac{V}{R}}{\dfrac{V}{3R}} = 3$倍である。
・交流は変圧器を用いて簡単に電圧を変化させることができる。(正しい。○)
・交流でも直流でも、抵抗があればジュール熱が発生する。(よって、間違っている。×)
問3【交流と直流】
・直流は流れる電流の向きが変わらず、交流は電流の向きが周期的に変化する。(よって、間違っている。×)・交流は変圧器を用いて簡単に電圧を変化させることができる。(正しい。○)
・交流でも直流でも、抵抗があればジュール熱が発生する。(よって、間違っている。×)
・家庭で使用している電気製品のほとんどは直流で動作するが、日本の電力会社は直流ではなく交流で送電している。(よって、間違っている。×)
【参考】
同じ元素の原子核であれば陽子の数は等しいが、中性子の数が異なるものがある。
これを同位体と呼ぶ。
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【参考】
現在では交流で電力を供給しているが、交流は効率よく簡単に電圧を変化させることができるので、少ない損失で遠くに電力を送るのに便利だからである。
直流と交流には、それぞれ利点と欠点があり、海底ケーブルでは長距離を効率的に送電するために直流で送電している。
問4【原子核、陽子と中性子】
・原子核は、正の電荷をもつ陽子と電荷をもたない中性子からできていて、原子核に含まれる陽子の数により原子番号が決まる。同じ元素の原子核であれば陽子の数は等しいが、中性子の数が異なるものがある。
これを同位体と呼ぶ。
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