R元年度第1回高認化学基礎大問5解説
大問5【化学反応】
問1【酸性とアルカリ性】
温泉の成分表に「酸性泉であり、飲むことができます。」と書かれていたので、飲んでみたらすっぱい味がしました。それは、温泉の中に多くの水素イオンが含まれていて、これがすっぱい味の原因となっています。
多くの酸性泉はpH2~4程度のもので、塩酸などの酸を含みます。
だから、入浴したときに刺激が強くてピリピリした感じがしました。
酸性泉は酸による殺菌効果に関連した効能があり、皮膚炎などにも効果が期待されています。
水素イオンの含まれる量が酸性泉に比べて非常に少ないアルカリ性単純温泉は、入浴するとぬるぬるした感触がします。
手を石けん(固形)で洗うときと同じ感じです。
石けんも代表的なアルカリ性を示すものです。
問2【pH指示薬】
pH指示薬は、水溶液の液性によって特有の色を示す物質(色素)である。純粋な水(中性:pH7)にpH指示薬を少量加えたあと、さらにレモン汁を加えて色を観察したとき、無色であったpH指示薬はフェノールフタレインである。
・フェノールフタレイン:アルカリ性に反応し、 無色透明から赤紫色に変化する。
・メチルオレンジ:酸性から中性になるにつれ、赤色から黄色へと変化する。
・BTB:酸性なら黄色、中性なら緑色、アルカリ性なら青色に変化する。
・メチルレッド:酸性から中性になるにつれ、赤色から黄色へと変化する。