R3年度第2回高認物理基礎大問4解説
大問4
問1【正弦波の振動数と速さ】
図のように、質量の無視できるばねの一端を壁に固定し、他端Oを手で持ち水平に張った。端Oを周期2sで、上下に往復させて正弦波を発生させると、波長0.6mの波が壁に向かって進んだ。
この波の振動数と速さを求めよ。
・振動数は$\dfrac{1}{2} = 0.5$(Hz)、速さは$0.5 \times 0.6 = 0.3$(m/s)
時刻$t = 5$sのときの波形として正しいものはどれか。
問2【5秒後の波形】
図は、速さ0.4m/s、周期2sで$x$軸の正の向きに進む連続した正弦波の時刻$t = 0$sのときの波形である。時刻$t = 5$sのときの波形として正しいものはどれか。
・$0.4 \times 5 = 2$m進むので、次の図である。
問3【波の速さ、波長、振動数】
図のように、底から5cmまで水を入れた長さ15cmのガラス管の口に息を吹きかけると、「ラ」の音(880Hz)が鳴った。このときの音速は何m/sか。
ただし、発生する音波は基本振動とし、ガラス管の開口の位置は定常波(定在波)の腹とする。
ただし、発生する音波は基本振動とし、ガラス管の開口の位置は定常波(定在波)の腹とする。
・波長$\lambda = (0.15 - 0.05) \times 4 = 0.1 \times 4 = 0.4$(m)
速さは$0.4 \times 880 = 352$(m/s)
これは、音波の波形が違うからである。(正しい。○)
・ギターなどの弦楽器の弦をはじくと音が出る。
これは、弦を伝わる波が弦の両端で反射を繰り返し、弦に定常波(定在波)が生じるからである。(正しい。○)
・同じ高さであっても、強くたたくと高い音が鳴り、弱くたたくと低い音が鳴る。
これはたたく力の大きさによって、音波の振幅が変化するからである。(よって、間違っている。×)
・振動数がわずかに異なる2つの音さを同時にたたくと、音の大小が周期的に繰り返されて聞こえるようになる。
これは、音波の重ね合わせによるものである。(正しい。○)
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速さは$0.4 \times 880 = 352$(m/s)
問4【音波】
・リコーダーとピアノでは、同じ高さの音であっても聞こえ方が違う。これは、音波の波形が違うからである。(正しい。○)
・ギターなどの弦楽器の弦をはじくと音が出る。
これは、弦を伝わる波が弦の両端で反射を繰り返し、弦に定常波(定在波)が生じるからである。(正しい。○)
・同じ高さであっても、強くたたくと高い音が鳴り、弱くたたくと低い音が鳴る。
これはたたく力の大きさによって、音波の振幅が変化するからである。(よって、間違っている。×)
・振動数がわずかに異なる2つの音さを同時にたたくと、音の大小が周期的に繰り返されて聞こえるようになる。
これは、音波の重ね合わせによるものである。(正しい。○)
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