R5年度第2回高認化学基礎大問4解説
大問4【物質量と化学反応式】
問1【原子量、分子量及び式量】
原子量、分子量、式量に関する記述として正しいものはどれか。① 原子量は、それぞれの元素を構成する同位体の存在比を使って計算した相対質量を用いる。(よって、間違っている。)
② 分子量、式量の単位はない。(よって、間違っている。)
③ ナトリウムイオン$\mathrm{Na^+}$の式量はナトリウム原子$\mathrm{Na}$の原子量と同じである。(よって、間違っている。)
④ 分子量は分子式を構成する元素の原子量の総和で求められる。(正しい。○)
⑤ 金属のように組成式で表される単体の式量の値は、原子量の値と同じである。(よって、間違っている。)
問2【物質量】
次の表は0℃、$1.0 \times 10^5$Paにおける16gのメタン$\mathrm{CH_4}$と32gの酸素$\mathrm{O_2}$それぞれの分子の個数、気体の体積、物質量をまとめたものである。表中のA~Cに当てはまる数値の組合せとして正しいものはどれか。ただし、原子量は$\mathrm{H} = 1.0$、$\mathrm{C} = 12$、$\mathrm{O} = 16$とし、アボガドロ定数は$6.0 \times 10^{23}$/molとする。・A:$6.0 \times 10^{23}$、B:22.4、C:1.0。
問3【質量パーセント濃度】
次の文は質量パーセント濃度8.5%の硝酸ナトリウム水溶液1.0Lに含まれる硝酸ナトリウムの質量を求める計算手順を述べている。文中の(A)に当てはまる語句として正しいものはどれか。ただし、水溶液の密度を1.1g/mLとする。・この水溶液1.0L(= 1000mL)の質量は「密度×体積」より1100gとなる。
・この水溶液1100gの8.5%が(A:溶質)なので、溶けている硝酸ナトリウムの質量を計算すると93.5gとなり、有効数字二桁で表すと94gになる。
問4【イオンを含む化学反応式】
イオンを含む化学反応式として正しいものはどれか。・$\mathrm{Cu} + 2\mathrm{Ag^+} \longrightarrow \mathrm{Cu^{2+}} + 2\mathrm{Ag}$
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