『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(3)【金城ひとみ編】』第1章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(3)【金城ひとみ編】』
第1章 桃子さんからの相談
「晴彦君、金城ひとみ(仮名)さんのこと覚えてる?」桃子さんから聞かれた私は、
(あぁ、あのセクシー女優ですね。昔よくお世話になりました。あの女優の『狙われた人妻』シリーズは最高でした。)
と答えようと思ったけれど、桃子さんが私にそんなことを聞くわけがない。
きっと、同姓同名の人違いに違いない。
「いえ、ちょっとよく覚えてないです。」
「そうよね。金城さんはSKEを卒業するのが早かったから。ファンの人以外はあまり覚えてないよね。」
(勘違いに気付いてよかった。危うく、『狙われた人妻』シリーズについて滔々と語り出すところだった。)
「その金城さんがどうかしたんですか?」
「ちょっといろいろあってね。10年付き合ってた彼氏と別れてから、少し様子がおかしいの。」
「様子がおかしい?うつとか精神的なものですか?」
「精神的なものだけなら、私たちの出る幕はないんだけど・・・」
「妖(あやかし)が関わっているんですか?」
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