『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(4)【解決?編】』第5章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(4)【解決?編】』
第5章 流れ妖の正体
「さて、ここで話を流れ妖に戻します。流れ妖は、人間が感じる暗闇への恐怖を食らって生き長らえてきました。しかし、人間は電気を利用するようになったので、暗闇に恐怖を感じることがあまりなくなりました。流れ妖の力は、徐々に弱くなっていきました。」「弱くなってA級だったの?!」
「はい、アレはもともとA級どころか、S級の妖怪だったんです。このままでは、どんどん弱くなっていく。B級・・・C級に弱体化してしまう。流れ妖に、今まで決して感じることのなかった焦りが生じました。そして、逃げから攻撃に転じたのです。」
「それで私も襲われたの?」
「はい。しかし、今までずっと逃げ回ってきた妖です。今さら、自ら戦うような危険なことは極力したくない。」
「えっ?!まさか、私を襲ってきたB級以下の妖は・・・」
「そうです。流れ妖は、各地で自分より弱い妖をてなずけたり、だましたり脅したりして、使役していたんです。そして、術師の生き残りを襲わせていたんです。」
「でも、それを全部私が祓ってしまった。そして、とうとうしびれを切らして自ら襲ってきたのね。私と一緒にいた晴彦君の力をみくびって・・・」
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