これからの「正義/幸福」の話をしてみたい。
僕は、ベンサムの功利主義を支持する。
『これからの「正義」の話をしよう』を読んで感じたことや、今の直観をメモしておく。
大人が誘導しなければ、一日中テレビやゲームに耽ることになるだろう。
勉強することによって得られる幸福と、テレビを見たりゲームをすることによって得られる幸福には違いがあるのだろうか。
ミルならば、前者は高級で後者は低級と言うのだろうか。
僕は、幸福に高級も低級もないと考える。
ミルは、ベンサムの功利主義を妥協によって変質させたのではないかと、僕は疑う。
勉強そのもが好きなのか、勉強することによって進学したり資格を取得して、よい就職、有益な人脈、高い収入や社会的ステータスから得られるものに期待するのか。
現在の幸福か将来の幸福かという選択の問題もあるが、いずれにしても価値観は多様なのである。
価値観を、高級なものと低級なものに仕分けすることに、どのような意味があるのだろうか。
どうしてそんなに自由を主張したがるのだろうか。
どんな人間だって、社会のなかで生きているのだから、社会のなかで生きている人間の幸福、社会の幸福量を考える必要があると思う。
自由至上主義だって一つの価値観に過ぎないのではないか。
自由と平等、平等な社会を志向することは重要なことだと思う。
でも、カントの道徳やロールズの平等を説くことによって、どれほどの人間が得心するだろうか、納得して救われるのだろうか。
僕自身何かについて思考するとき、無意識によく使っている。
しかし、美徳も価値観の一つに過ぎず、それを人に押し付けることはできないと思う。
ただ、信奉する政治的リアリズムの観点から考えることも、忘れないようにしたい。
『これからの「正義」の話をしよう』を読んで感じたことや、今の直観をメモしておく。
1 ミルについて
今の子どももテレビやゲームが大好きなようだ。大人が誘導しなければ、一日中テレビやゲームに耽ることになるだろう。
勉強することによって得られる幸福と、テレビを見たりゲームをすることによって得られる幸福には違いがあるのだろうか。
ミルならば、前者は高級で後者は低級と言うのだろうか。
僕は、幸福に高級も低級もないと考える。
ミルは、ベンサムの功利主義を妥協によって変質させたのではないかと、僕は疑う。
勉強そのもが好きなのか、勉強することによって進学したり資格を取得して、よい就職、有益な人脈、高い収入や社会的ステータスから得られるものに期待するのか。
現在の幸福か将来の幸福かという選択の問題もあるが、いずれにしても価値観は多様なのである。
価値観を、高級なものと低級なものに仕分けすることに、どのような意味があるのだろうか。
2 リバタリアニズム(自由至上主義)について
自由、自由って、何のための自由なのだろう。どうしてそんなに自由を主張したがるのだろうか。
どんな人間だって、社会のなかで生きているのだから、社会のなかで生きている人間の幸福、社会の幸福量を考える必要があると思う。
自由至上主義だって一つの価値観に過ぎないのではないか。
3 カントについて
カントのいう厳密、厳格な道徳は、立派な道徳論に思えるけれど、それが何の役に立つのか、今の僕にはよく分からない。4 ロールズについて
ロールズの「無知のベール」の思考実験は、思考実験に過ぎないのではないか。自由と平等、平等な社会を志向することは重要なことだと思う。
でも、カントの道徳やロールズの平等を説くことによって、どれほどの人間が得心するだろうか、納得して救われるのだろうか。
5 アリストテレスについて
目的論的思考は魅力的だ。僕自身何かについて思考するとき、無意識によく使っている。
しかし、美徳も価値観の一つに過ぎず、それを人に押し付けることはできないと思う。
6 サンデルについて
共通善の記述については、あまり魅力を感じなかった。7 公共哲学を学ぶ自分なりの意義
国家や民族の問題、愛国心は美徳か、移民問題と移民政策等、この本のなかでも言及されているし、他の哲学者たちの考えを学び、自分なりの正義論を整理したい。ただ、信奉する政治的リアリズムの観点から考えることも、忘れないようにしたい。