浪人たちの気持ち。
1 勉強と虚無感
高校レベルの数学を勉強していると、いい歳したおっさんが何やってんだろうという軽い虚脱感に襲われる瞬間がたまにある。同年代の社会人が会社でバリバリ仕事をしていると考えると尚更だ。
高校数学を一生懸命に勉強しても、高校生に数学を教える機会に恵まれなければ、すなわち常勤でも非常勤でもよいので数学教師にならなければ、全てが徒労と化すのではないかという焦燥感。
2 浪人する若者の焦燥感
僕は社会経験もあるし、資格も何個か持っているので、いざとなればプライドを捨てて、非正規でも何でもこだわらなければ食っていけると思っているので、今はのんびりとマイペースに勉強している。でも、もし自分が社会経験もろくにない大学生の若者だったら、焦燥感、不安感はこんなものではないだろうなぁと思う。
大人になると子どものときの気持ちを忘れてしまうのと同様、年を取ると若者だった頃の気持ちを忘れてしまう。
社会経験もなければお金もない、奨学金を借りていれば逆に借金がある。
就職活動に失敗すれば、不本意な仕事をしなければならない。
非正規の仕事で食いつないで、就職浪人したり、公務員試験浪人したり、資格試験(司法試験、公認会計士試験など)浪人したり。
3 試験のための勉強と人生
大学受験浪人、公務員試験浪人、資格試験浪人など、実社会で生きることと直接的に関係ない、試験のための勉強をしていると、こんな勉強に何の意味があるのだろうか、失敗したら本当に全てが無駄になってしまうという不安感に襲われることもある。人は孤独になるとどうしてもそうした不安を感じることがある。
しかし、それは社会でバリバリ働いていようがいまいが同じだと思う。
社会で働いていたって、私はこんな会社でこんな仕事を続けていて大丈夫だろうかと、悩んでいる人はたくさんいるだろう。
そんな不安を解消しようと、まじめな人は休日にわざわざ英語や資格の勉強に励んでいる。
4 みんな同じような悩みを抱えて生きている
あまり能天気でもいけないけれど、浪人生は過度に不安を感じる必要もない。世の中の大半のおっさんやおばさんは、しょうもない仕事を不平不満を抱えながらこなしているだけだ。
だから、家や居酒屋でビールを飲みながら愚痴を言って、ストレスを解消しているのだろう。
僕はビールを飲まなくても本音を言おうと思えば平気で言えるので、機会がなければ晩酌してまでお酒を飲もうとは思わないけれど。