教育の要素。
1 多岐にわたる教職科目
当たり前のことではあるけれど、教育という言葉は、単純に教科の内容を教えることだけを意味しない。道徳、心理学、生徒指導、進路指導等を、教員を目指す者は教職科目の学習を通して勉強しなければならない。
2 通信制と通学制
通学制に通う若者は、通信制を見下す傾向がある。通信制は入学が容易なので、入学試験を勝ち抜いたという自負がある者からすると、そのような気持ちを抱きやすいのだろう。
しかし、通信制は入学は容易かもしれないけれど、卒業するのは難しいという現実がある。
通信制は、自己管理が必要であるが、お互いに支え合う仲間がいないのだ。
目標を定めて、そのために一定期間学習を継続するのは、言うは易く行うは難しである。
大人になってもできない人間がたくさんいるではないか。
3 通学制の圧倒的なアドバンテージ
目標、進路についてアドバイスしてくれる先生、一緒になって考えてくれる仲間、なかなかやる気が出なくても、励ましたり勇気づけたりしてくれる先生、共に切磋琢磨する仲間、数年間という決して短くない期間、学習を継続するにはそういうことが重要になってくる。勉強や部活動等、悩みながらも懸命に生きている若者たちの人生を垣間見て、教育というものの奥の深さをようやく実感できる。
4 哲学は決して学者の玩具ではない
論理で割り切ることができない問題が多数あるのかもしれないけれど、哲学を忘れないようにしたい。哲学は決して学者の玩具ではない。
それは我々のような人間が、人生をよりよく生きるためにあるのだから。