ゴキブリと不動産とビルメンテナンス。
1 ゴキブリはどこから来るのか
よく「ゴキブリは1匹見つけたら100匹いる」と言われるけれど、その繁殖力を考えればある意味正しいけれど、常に正しい真理ではない。ゴキブリはどこからやって来るのか?
家や部屋の中が汚くて、その中で繁殖していない限り、ゴキブリは外からやって来る。
都会で暮らした経験がある人は、真夏の深夜に街路を大きなゴキブリが走り回っている光景を見たことがあるだろう。
そうした外で繁殖し活動しているゴキブリが、何らかの侵入経路から家や部屋の中に忍び込み、卵を産むとそれが繁殖の元となる。
1個の卵から何匹も生まれる。
食堂などで米粒くらいの小さなゴキブリを、見かけたことがある人もいるだろう。
そういう小さなゴキブリを何匹も見かけるのであれば、侵入したゴキブリが卵を産んだ可能性がある。
2 ゴキブリと不動産
僕が名古屋のワンルームマンションに住んでいた頃、ある時期から急に、部屋の中でゴキブリが頻出するようになったことがある。僕は部屋を定期的に清掃してきれいにしていたし、部屋の中にはゴキブリのエサになるようなものを置かないようにしていたので、僕自身の部屋で繁殖したとは考えられない。
ゴキブリはどこからやって来たのだろうか?
一軒家であれば、その地域にゴキブリが繁殖するような場所が存在する可能性があるし、ゴミ捨て場も遠いようなマンションの高層階であれば、どこかにゴキブリが繁殖するような部屋があるのかもしれない。
結論を書くと、おそらく何らかの事情でゴキブリを繁殖させてしまった汚部屋があったのだろう。
ある日、マンションの1階からエレベーターに乗ろうとしたら、ゴミ袋を抱えた業者らしき人たちとすれ違った。
その袋の中で、たくさんのゴキブリがうごめいているのを目撃してしまった。
3 ゴキブリとビルメンテナンス
ビルメンテナンス(ビル管理)の仕事は、3つに分類される。設備と警備と清掃である。
清掃はビルの管理にとって重要な仕事であり、ゴキブリなどの害虫を駆除したりその繁殖を予防するのは、衛生管理に係る仕事の一つである。
ビルメンテナンスの仕事をしていた頃、そういう害虫の定期的な調査点検に対応する仕事もあった。
害虫が発生した場合は、駆除はもちろんその原因を究明することが重要である。
原因が分からずにそのまま放置すれば、いずれまた繁殖する可能性すらある。
ビルメンテナンス業界の大きな資格の一つに、建築物環境衛生管理技術者というものがある。
よくビル管理技術者、ビル管と呼ばれる資格だけれど、受験するのに実務経験が必要であり、試験の内容も多岐にわたるため、取得が結構難しい資格の一つと言われる。
その試験でもビルの衛生管理、害虫防除の知識が問われるのである。
4 侵入経路の特定
急にゴキブリが頻出するようになったのであれば、その家や部屋で繁殖するほどそこが汚れているのでなければ、外からやって来るのである。要するに、侵入経路を特定できれば問題を解決できる。
ちなみに、名古屋のマンション自室にゴキブリが侵入した経路は、エアコンのために開けられた穴の密閉が不十分で、その穴の隙間から入って来たようだった。
事実、その穴を塞ぐとゴキブリは徐々に減っていき、やがて出現することもなくなった。
田舎の実家で風呂場で大きなゴキブリを見かけることがよくあったのだけれど、ある日偶然、浴槽とタイルの間の目地材が劣化して隙間ができているのを発見し、それを塞いだら浴室で大きなゴキブリを見かけることは少なくなった。
ゴキブリが嫌いな人はゴキブリを見るとパニックになって、殺虫剤を過剰に噴霧したりするし、そうでなくても市販のゴキブリ捕獲材や駆除剤を置いたりするだけで何とかなると思っていたりする。
僕もゴキブリが嫌いなので気持ちはよく分かるけれど、何事についても言えることだけれど、冷静に対処することが重要である。
ゴキブリが突然頻出するようになったのであれば、必ず何らかの理由があり、繁殖したゴキブリが侵入してくる経路が存在する。
ゴキブリに限らず害虫は、繁殖原因と侵入経路の特定が重要であり、繁殖原因の特定が困難であれば、侵入経路の特定が最低限必要である。