仙人志望。
1 僕は仙人になりたかった
実を言うと、僕の中学生の頃の夢は仙人になることだった。何の科目だったか忘れてしまったけれど、小テストに将来の夢を書けみたいな欄があったので、仙人になりたいと書いた記憶がある。
それを読んだその科目の先生に、「なかなかおもしろい意見だけれど、その気持ちは分からなくもない」と言われたことを覚えている。
僕がブログで隠者(hermit)を自称する理由の根本は、この記憶にあるのである。
2 宮仕えと商売人
自己啓発系のブロガーやYouTuberがよく喧伝していることだけれど、世の中には2種類の人間がいる。サラリーマンと自営業者である。
ブロガーやYoutuberはサラリーマンが耐えられなくて起業した人が多いので、どうしてもサラリーマンをディスって煽る内容が多くなる。
しかし、冷静に考えれば実は昔から、世の中にはこの2種類の生き方が存在してきた。
宮仕えのストレスを嘆く言説は古来よりあるし、洋の東西を問わず商売人はお金儲けのために、金策に悩みながら奔走してきた訳である。
3 勉強と金儲け
2種類の生き方は、2種類の価値観の違いでもある。役人や企業のサラリーマンは、金儲けより勉強の尊さを重視しがちである。
学校の勉強を一生懸命がんばれば、いい大学に入って、いい会社あるいは官公庁に入ることができる。
立派な学歴や難しい資格は、人生の成功を保証するべき称号か何かと信じている人さえいる。
そういう人々の中には商売人に対して、俺たちは勉強ができるから公務員あるいは会社員になれたけれど、彼らはお金のためにあんな商売をしないといけないんだと見下す人さえいる。
商売人は金儲けがすべてである。
立派な学歴や難しい資格も、それを使って金儲けをできないのであれば意味がないと考える。
いわゆるコストパフォーマンスを第一に考えることになる。
簡単に取れる資格で、あるいは資格がなくても大儲けできればその方がよいのである。
商売人にとって、学歴や資格、あるいは組織の中での肩書などを自慢する組織人の思考は、金儲けに奔走する必要のない優雅な貴族の蹴鞠趣味くらいにしか見えない訳である。
4 仙人道
僕はサラリーマンも自営業も両方大変であることを実感しているので、どちらかを褒めてどちらかをディスるつもりはない。自分の価値観から自分に合った道を、人それぞれ選べばよいと思う。
世の中にはどちらの仕事も必要だからどちらの仕事もなくならないし、それぞれの生き方、価値観もなくならない。
そしてこの二つの道の間で、人々は今後も悩み続けるのだろう。
僕が隠者を自称する理由の一つは、この二つの価値観を相対化し、自分の人生を自分らしく生きる道を探求するためである。
最近は生活費を極小化しているので、生活自体が修行僧、仙人のようになっている。
独身独り暮らしのおっさんなので、脳梗塞とか心筋梗塞とか何かの病気で部屋の中で倒れたら、即身成仏できるかもしれない。
実際にそうなったら、笑い話にもならないだろうけれど・・・
