公務員退職しましたという個性。
1 公務員中途退職者
僕は新卒で入った市役所を2年で辞めてしまったけれど、そういう人は今時珍しくもない時代になった。と言うよりは、公務員を中途退職する人は昔から一定数いたと思うのだけれど、そういう情報を得ることが昔は今よりも困難だった。
僕が20代だった2000年前後はまだ、パソコンもインターネットもあまり普及していなかったのだ。
2 インターネット
僕の記憶では、2010年前後くらいから、インターネット上の情報が充実し始めて、とりあえずネットで検索すれば大体のことは分かる時代になった。公務員中途退職者が、退職後の人生について情報発信するサイトや、退職後の個人的な生活を発信するブログなんかも読めるようになった。
これはすごい変化だった。
僕が退職した頃は、そういう情報を得ることができなかった。
その後の人生でうまくいかないことがある度に、公務員を退職するなんてとんでもないことをしてしまったせいではないかと、思い悩むことも多かった。
しかし、僕のように若くして中途退職した人が他にもたくさんいてがんばっていることを知ってからは、そういうことで悩むことはほとんどなくなった。
3 YouTube
YouTubeが流行り始めたら逆に、中途退職をアピールする人も大勢でてきた。「市役所をやめました」「県庁をやめました」「経済産業省をやめました」「学校の教員をやめました」「警察官をやめました」「自衛官をやめました」「国税専門官をやめました」などなど。
最近はそれだけでは目立てないので、「東大卒業して国家公務員になったけどやめました」とか、「慶應卒業して有名企業に入社したけどやめました」とか、もはやカオスである。
若者が何かアピールしようとすれば、学歴や会社など自分が所属している組織くらいしかないだろうし、やめてしまえば昔そこに所属していたとアピールするしかないだろう。
逆に退職前は組織に無断で勝手にYouTubeで情報発信すると、実名ではもちろん、匿名でも身バレしたら大変なことになりかねないので、退職後に発信したくなる気持ちもよく分かる。
昔は想像さえできなかった、大変な時代になったもんだ。
そんな僕はもう、インターネット老人会に所属しているのだろう、いつのまにか。