区分所有法概説

　区分所有法について概説します。
不動産は土地と建物です。
しかし、今は大きなマンションが建てられ、同じ建物内に大勢の人が暮らしています。
マンションの一つ一つの部屋を、所有権の目的とすることができます。
区分所有法は「建物の区分所有等に関する法律」の略称です。
マンションに関する法律です。

マンションには、専有部分と共用部分があります。
みんなで使用するエレベーターや階段、廊下などが共用部分です。
マンション管理の要は、全区分所有者で構成される管理組合です。
管理規約を定め、清掃、設備の点検、修繕、管理費等の会計など、マンションを維持し管理するために必要な事項はたくさんあります。
マンションに関する実に多くのことが、この区分所有法によって規定されています。

　ちなみに、民法と区分所有法の関係は、一般法と特別法の関係です。
昔の日本は木造平屋建てばかりで、マンションなどありませんでした。
経済の発展、技術の進歩により、大きなマンションを建てることができるようになり、民法だけでは対応できなくなってできた法律です。
これもまた時代の流れ、歴史の産物と言えるでしょう。

　余談ですが、不動産業界には「マンションは管理を買え」という格言があります。
マンションについては、その建物や敷地自体よりも、真面目な人たちがきちんと管理していることの方が、重要でありがたい話なのです。

・原案：借地借家法、区分所有法について（オンライン補習塾 from 東三河）

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