契約法概説

　民法の債権編、契約について概説します。
法律系資格試験等で、「口約束でも契約は有効か？」という問題が出されることがあります。
口約束でも契約は契約です。

しかし、現実の社会では、そのような建前だけでは済まされません。
契約当事者間で争いが起こったときに、問題となります。
例えば、売買契約なら売主と買主、賃貸借契約なら貸主と借主の争い。

　訴訟、裁判になったり、あるいは裁判にまで発展しなくても、弁護士等の法律家が事案の解決に乗り出してきた場合、どのように処理されることになるのか？
事実を認定して、法律を適用します。
何が事実かは、証拠によって判断されます。
口約束では水掛け論になるのです。
契約書を事前に用意すれば、争訟の予防に役立つわけです。

　例えば、不動産の賃貸借契約について考えてみます。
借主は、家賃を支払う義務（債務）があります。
貸主には、家賃について債権があります。

貸主は、部屋を貸すべき義務（債務）があります。
借主には、部屋を借りる権利（債権）があります。

（双務）契約では、このような債権・債務の関係を読み解くことができるのです。

・原案：口約束でも契約ですか？（オンライン補習塾 from 東三河）

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