第93条【議会の設立】、第94条【議会の役割】、第95条【下院の役割】

第８章【立法部】

第１部【議会の設立及び役割】

第93条　ケニアに、下院及び上院からなる議会を設立する。
２　下院及び上院は、この憲法に従って、それぞれその職務を執行するものとする。

第94条　共和国の立法権は国民に由来し、国家においては議会に帰属し、議会によって行使される。
３　議会は国民の多様性を表明し、国民の意思を代表し、その主権を行使する。
４　議会はこの憲法の改正を審議及び可決し、この憲法の定めに従って、カウンティの境界を変更することができる。
５　議会以外のいかなる個人又は団体も、この憲法又は法律により付与された権限による場合を除いて、ケニアにおいて法律の効力を有する規定を設ける権限を有しない。
６　第５項に規定される、ケニアにおいて法律の効力を有する規定を設ける権限を国家機関、国家公務員又は個人に付与する議会の法律又はカウンティの法律は、当該権限が付与された目的及び目標、当該権限の限界、制定できる法律の性質及び範囲、当該権限に基づいて制定された法律に適用される原則及び基準を、明示的に規定しなければならない。

第95条　下院は、選挙区の国民及び特別な利害関係者を代表する。
２　下院は、国民に関する諸事項について審議及び決議する。
３　下院は、本章第４部に従って、法律を制定する。
４　下院は、
（a）第12章第４部の規定によって、政府における国家歳入の配分を決定する。
（b）国家政府及びその他の国家機関による、歳出に充当する基金を計上する。
（c）国家の歳入及び歳出を監督する。
５　下院は、
（a）大統領、副大統領及びその他の国家公務員の職務上の行為を審議し、解任の手続きを開始する。
（b）国家機関を監督する。
６　下院は、宣戦布告及び緊急事態の延長を承認する。

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