第169条【保健公務委員会】、第170条【保健公務委員会の職務】
第10章【公務員】
【保健公務委員会】
第169条 保健公務委員会を設置する。
２ 委員会は、委員長及びその他の委員６名によって構成され、そのうち少なくとも３名は保健科学の分野で相当の経験を有する者でなければならない。全ての委員は、大統領が議会の同意を得て任命するものとする。
３ 大統領は、１名の委員を副委員長に任命する。
４ 高い道徳性を有しかつ誠実であると認められる者でなければ、委員に任命される資格を有しない。
５ 以下の役職にある者は、委員に任命された際に、その役職を退くものとする。
（a）議会議員
（b）地域議会議員
（c）政党執行部又は政治組織の構成員。
（d）政府病院又は同様の政府施設の管理に対して責任を負う理事会又はその他の組織の構成員。
（e）公務員
６ 委員の任期は４年であるが、再任することができる。ただし、この憲法に基づいて最初に任命される委員の３名は３年の任期として任命され、その任期は任命書に記載されるものとする。
７ 委員の報酬は、議会が定めるところにより、統合基金の負担とする。
８ 委員長及び副委員長が共に不在の場合、大統領は委員の一人を委員長に指名することができる。
９ 委員は、以下の事由によってのみ、大統領によって解任されるものとする。
（a）心身の衰弱に起因する職務執行の不能。
（b）不品行又は不正行為。
（c）能力不足
第170条 この憲法の規定に従い、保健公務委員会は、以下の事項を行う。
（a）保健機関に関して、憲法第172条の規定に基づく、大統領の職務の執行に助言すること。
（b）任命を承認する権限、懲戒権を行使する権限、解任する権限を含む、保健機関の役職に就く者を任命する権限を有する。
（c）保健公務員の勤務条件、服務規律、訓練及び資格並びにその管理及び福祉に関連する事項を審査し、政府に対して勧告すること。
（d）この憲法又はその他の法律の定めるところにより、その他の職務を執行すること。
２ 委員会は、その職務の執行に際し、独立していなければならない。いかなる個人又は機関の指示又は統制にも服さないものとする。ただし、保健に関する政府の政策に配慮しなければならない。
３ 委員会は書面により、その職務を県業務委員会又はその他の機関若しくは公務員に委任することができる。
４ 委員会は、毎年、その職務の執行について、議会に報告しなければならない。
５ 本条の規定に従い、議会は法律により、委員会の職務を規制し、保健機関を構成する公務員の種類を定めるものとする。