第115条【言論及び手続きの自由】、第116条【議会における行為の免責】、第117条【訴訟及び逮捕の免除】
第10章【立法府】
第４節【特権及び免責】
第115条 議会には、言論、審議及び手続きの自由があり、その自由は、いかなる裁判所又は議会外の場所においても、弾劾され又は疑義を呈されることはない。
第116条 本条の規定に従い、この憲法の第115条の一般的効力を損なうことなく、請願、法案、動議又はその他の方法によって議会に提出された事項について、議会外の裁判所又は場所において民事又は刑事訴訟を提起されることはないものとする。
２ 議会議長の見解において、議員の発言が個人の名誉を著しく毀損する場合、議長は、その事案を特権に関する議会委員会に付託する。議会委員会は、付託後30日以内に調査結果を議会に報告するものとする。
３ 本条第２項の委員会が、議員の発言が名誉を毀損していると議会に報告した場合、その発言をした議員は、その報告後７日以内に、議会の席上で謝罪しなければならない。その謝罪は、特権に関する議会委員会が承認し、名誉を毀損された者に伝達されるものとする。
４ 議員が本条第３項に従った謝罪を拒否した場合、議長は、名誉を毀損する発言が行われた議会の会期中、その議員の職務を停止するものとする。職務を停止された議員は、議会の特権、免責及び報酬を失うものとする。ただし、会期の終了前に、本条第３項が要求する謝罪をした場合には、特権、免責及び報酬を回復するものとする。
５ 本条第２項に基づく調査の対象となった発言を含め、議会における手続きの同時報告を行った者は、本条第３項の謝罪又は本条第４項の停止若しくは謝罪を、最初の報告の公表と同様に注目されるように公表するものとする。
６ 本条第５項の規定による謝罪の公表をしなかった場合、その者は、特権によって保護されないものとする。
第117条 議会外の裁判所又は場所からの民事又は刑事訴訟は、議長、議員又は議会書記官が議会の手続きに赴き、出席し、又は帰る間は、送達又は執行してはならないものとする。