第106条【ザンジバル代議院及びその立法権】、第107条【代議院の権限】
第4章【ザンジバル革命政府、ザンジバル革命評議会及びザンジバル代議院】
第3部【ザンジバル代議院】
第106条 ザンジバルに代議院を設置する。代議院は二部によって構成される。一部は、1984年ザンジバル憲法の規定に従って選出又は任命された代議院議員で構成され、その他の一部は、ザンジバル革命政府の長であり、この憲法及び1984年ザンジバル憲法の規定に従ってその職務を執行するものとする。
2 この憲法、1984年ザンジバル憲法、又はザンジバルにおいて制定され及び効力を有する法律の規定に従い、代議院の両部によって決定又は実施される必要がある事項については、代議院議員及びザンジバル革命政府の長により、その事項に関するそれぞれの権限に従って決定又は実施されない限り、その事項は正当に決定又は実施されたとはみなされない。
3 連合事項以外の全ての事項に関するザンジバルの立法権は、ここにザンジバル代議院に帰属する。
第107条 ザンジバル大統領は、ザンジバル代議院の一部として、この憲法及び1984年ザンジバル憲法によって付与された権限を行使する。
2 代議院の第二部としての代議院議員は、タンザニア・ザンジバルの主たる機関であり、タンザニア・ザンジバルの国民を代表して、ザンジバル革命政府及びその全ての機関が、この憲法及び1984年ザンジバル憲法に従い、それぞれの責務を果たすことを監督し、助言する権限を有する。
3 代議院は、その職務を執行するために、以下の事項を行うことができる。
(a)ザンジバル革命政府のいかなる大臣に対しても、その責任の範囲内にあるタンザニア・ザンジバルの公務に関する質問をすること。
(b)代議院の毎年の予算審議において、ザンジバル革命政府の各省庁の業績について討議すること。
(c)タンザニア・ザンジバルにおいて実施される予定の長期又は短期の計画を審議及び承認し、その計画の実施を規制する法律を制定すること。
(d)実施に立法が必要な場合に、法律を制定すること。
(e)議会の権限に属する事項に関する報告書を作成し、又はその作成及び政党への提出を指示すること。