第42条【大統領の就任時期及び任期】、第43条【大統領の報酬等】、第44条【宣戦布告の権限】

第２章【連合共和国の行政府】

第42条　大統領当選者は、大統領に選出されたことが宣言された後、可能な限り速やかに大統領に就任し、いかなる場合にも、７日以内に就任しなければならない。

２　大統領は、辞任又は死亡しない限り、第３項に従い、選出された日から５年間、大統領職に在任するものとする。

３　大統領当選者は、以下の期限まで大統領職に在任するものとする。

（a）後任者が就任宣誓を行う日。

（b）在任中に死亡した日。

（c）辞任した日。

（d）この憲法の規定に従って大統領職を退任するとき。

４　連合共和国が戦争状態にあり、大統領が選挙の実施が事実上不可能であると認めた場合、国民議会は、本条第２項に定める５年の期間を延長する決議を可決することができる。ただし、その延長は一度に６か月を超えてはならない。

５　大統領当選者及び大統領に就任する者は、その職務に就くに先立ち、連合共和国首席裁判官の面前において、忠誠の誓い及び議会法によって規定される大統領職の職務の執行に関するその他の宣誓を行い、これに署名するものとする。

第43条　大統領には、給与及びその他の報酬が支払われ、退職の際には、国民議会によって決定された年金、報償金又は手当が支給される。給与、その他の便益、年金及び報償金は、本条の規定に従い、連合共和国の統合基金の負担とし、支払われるものとする。

２　大統領に対する給与及びその他の全ての支払いは、大統領の在任中、この憲法の規定に従って減額されないものとする。

第44条　この憲法又はこれについて規定する議会法に従い、大統領は、連合共和国とその他の国家との間における、戦争状態の存在を宣言することができる。

２　大統領は、宣言を行った後、その写しを国民議会議長に送付し、国民議会議長は、国民議会の政府案件責任者と協議した後、宣言の日から14日以内に国民議会の会議を召集し、情勢を審議し、大統領が行った宣戦布告を支持する決議を可決するか否かを検討するものとする。