第４条【連合共和国の国家権力の行使】、第５条【参政権】

第１章【連合共和国、政党、国民、社会主義及び自立の政策】

第４条　連合共和国の全ての国家権力は、行政権を有する二つの機関、司法権を有する二つの機関、並びに立法権及び公務執行に対する監督権を有する二つの機関により、行使及び管理されるものとする。

２　行政権を有する機関は、連合共和国政府及びザンジバル革命政府とする。司法権を有する機関は、連合共和国司法府及びザンジバル革命政府司法府とする。立法権及び公務に対する監督権を有する機関は、連合共和国議会及び国民議会とする。

３　連合共和国における公務の効率的な執行及び本条に規定される各機関の権限の配分のために、連合事項として附則１に列挙し、列挙されていないその他の全ての事項を非連合事項とする。

４　本条に規定する各機関は、この憲法のその他の規定に従って設立され、その職務を執行するものとする。

第５条　18歳に達した連合共和国の国民は、タンザニアで実施される選挙において投票する権利を有する。この権利は、本条第２項、この憲法のその他の規定、及びタンザニアで施行されている公職選挙に関する法律に従って行使されるものとする。

２　議会は、以下のいずれかの事由により、国民による選挙権の行使を制限する条件を課する法律を制定することができる。下記の事由を除いて、その他のいかなる事由によっても、国民が選挙権を行使する資格を失うことはない。

（a）他の国家の国民である場合。

（b）精神に障害がある場合。

（c）特定の犯罪で有罪判決を受けた場合。

（d）年齢、市民権又は有権者登録に関する証明の不備や不履行。

３　議会は、以下の事項を定める選挙法を制定するものとする。

（a）常設の有権者名簿の設置、及びその名簿に含まれる情報の修正又は更新手続の規定。

（b）有権者登録及び投票の場所及び時間の指定。

（c）ある場所で有権者として登録された者が、別の場所で投票できるようにするための手続き及び条件。

（d）選挙委員会の任務及び職務、並びに選挙委員会の指示及び監督の下で実施される選挙の手続き。