第110条【大統領、被選挙権】、第111条【大統領選挙】、第112条【大統領の任期、再選禁止】、第113条【大統領の退任】、第114条【大統領の職務停止】、第115条【大統領職空位時の手続き、大統領代行】

第４編【国家機構】

第４章【行政府】

第110条　共和国大統領は国家元首であり、国家を象徴する。

共和国大統領に選挙されるには、出生によるペルー人であり、指名の時点で35歳以上であり、選挙権を有していなければならない。

第111条　共和国大統領は直接選挙によって選出される。過半数の票を得た候補者が当選者となる。無効票又は白票は算入されない。

いずれの候補者も絶対多数を得られなかった場合、公式の集計の公表から30日以内に、相対多数を得た２人の候補者の間で再選挙が実施される。

共和国大統領と共に、２人の副大統領が同様の方式、同様の要件、及び同様の任期で選挙される。

第112条　大統領の任期は５年とし、直後の再選はできない。元大統領は、憲法上の任期を少なくとも１期経過した後、同様の条件に従って再び立候補することができる。

第113条　共和国大統領は、以下の理由によって退任することができる。：
（1）共和国大統領の死亡。
（2）精神的又は身体的に永続的な能力喪失を議会が宣言した場合。
（3）議会が辞任を受諾した場合。
（4）議会の許可なく出国した場合、又は一定期間、帰国しなかった場合。
（5）憲法第117条に規定する犯罪の制裁を受けた後の罷免。

第114条　共和国大統領の職務は、以下の場合に停止される。：
（1）一時的な能力喪失を議会が宣言した場合。
（2）憲法第117条に従い、訴訟の対象となった場合。

第115条　共和国大統領が一時的又は永続的に執務不能となった場合、第一副大統領がその職務を代行する。第一副大統領が不在の場合は、第二副大統領が代行する。両者とも執務不能の場合は、議会議長が代行する。永続的な執務不能の場合、議会議長は直ちに選挙を要求する。

共和国大統領が出国する場合、第一副大統領がその職務を代行する。第一副大統領が不在の場合は、第二副大統領が代行する。

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