第111条【家庭、婚姻、母性及び児童の保護】、第112条【婚姻する権利及び配偶者の法的平等】、第113条【離婚】、第114条【子どもの権利及び義務、親子関係】、第115条【父子関係の調査】、第116条【養子縁組の権利】、第117条【高齢者の保護】、第118条【家族の財産】

第３編【宣言、権利及び保障】

第３章【社会的な権利】

第111条　家庭、婚姻、母性及び児童は、国の保護の下にある。

第112条　男性と女性が婚姻する権利及び配偶者の法的平等は認められる。
婚姻は、権限を有する公務員の前で、法律が求める条件を満たして行われた民事婚のみ有効である。
法律上婚姻することができる者同士の事実婚は認められる。法律により、民事婚の効力が発生するための条件について定めるものとする。

第113条　離婚は婚姻関係を解消する手段として認められる。
法律により、その事由及び効力について定めるものとする。

第114条　全ての子どもは同等の権利及び義務を有する。
親子関係の性質に関する要件は認められない。出生を区別し、又は父母の婚姻関係を示すいかなる事項も、親子関係に関する登録簿又は文書に記載してはならない。

第115条　父子関係の調査は認められる。法律により、その手続きについて定めるものとする。

第116条　養子縁組の権利は認められる。法律により、この制度について定めるものとする。

第117条　高齢者は国家の特別な保護に値する。

第118条　家族の財産は、これを保護及び奨励するための特別法の対象とする。

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