第152条【構成】、第153条【要件】、第154条【権限】

第５編【司法府】

第１章【最高裁判所】

第152条　最高裁判所は、全ての司法機関の中で最高の司法機関である。16人以上の裁判官によって構成される。その組織を規定する法律の定める定数により、法廷を開き、審理し、有効な判決を言い渡すことができる。法律に従い、各法廷に分けられるものとする。

第153条　最高裁判所の裁判官になるには、以下の要件を満たさなければならない。：
（1）出生によるドミニカ人又はドミニカ出身者で、35歳以上であること。
（2）市民的及び政治的な権利を完全に行使していること。
（3）法学の学位又は博士号を有すること。
（4）12年以上、弁護士、若しくは大学で法学を教授する職業に就いていること、又は同期間、司法府の裁判官若しくは検察庁の代表者の職務に就いていること。これらの期間は通算することができる。

第154条　最高裁判所は、法律によって付与されるその他の権限を損なうことなく、以下の事項に関する専属的な管轄権を有する。：
（1）以下の者に対する刑事事件を、単一審として審理すること。共和国大統領及び副大統領、元老院議員、代議院議員、最高裁判所裁判官、憲法裁判所裁判官、大臣及び副大臣、共和国司法長官、上訴裁判所又はこれに相当する裁判所の裁判官及び弁護士、上級陸事裁判所、上級行政裁判所及び上級選挙裁判所の裁判官、オンブズマン、外交団の団員及び在外公館の長、並びに中央選挙管理委員会、会計検査院及び金融委員会の構成員。
（2）法律に従い、上訴審で審理すること。
（3）第一審の審理が上訴裁判所及びこれに相当する裁判所の管轄に属する事件を、最終的な上訴審として審理すること。
（4）司法職のキャリアに関する法律に従い、上訴裁判所又はこれに相当する裁判所の裁判官、第一審裁判所又はこれに相当する裁判所の裁判官、予審判事、治安判事及びその代理人、並びに憲法及び法律によって設置される、司法府のその他の裁判所の裁判官を任命すること。

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