R5年度第2回高認物理基礎大問1解説
大問1
問1【平均の速さと瞬間の速さ】
茨城県の大洗港から北海道の苫小牧港までの約760kmを約19時間で移動するフェリーの平均の速さは、約40km/hである。しかし、フェリーは常にその速さで進んでいるわけではない。各時刻における速さを瞬間の速さという。問2【相対速度】
図のように、東西方向の直線道路をバスと乗用車が走っている。バスは乗用車の前方70mにあり、バスは速さ15m/s、乗用車は速さ20m/sでともに一定の速さで東に向かって走っている。乗用車がバスに追いつくまでの時間を考える。バスから見た乗用車の相対速度は東向きに5m/sである。つまり、バスから乗用車を見ると、70m 後方から5m/sで近づいてくるように見える。よって、乗用車がバスに追いつくのは14s後ということがわかる。
問3【v-tグラフ】
x軸上を運動する物体が時刻t = 0に原点を出発した。図は、速度vを縦軸に、時刻tを横軸としたv-tグラフである。図の時間帯ア~オにおける物体の運動について述べた文として、誤っているものはどれか。① アの時間帯は正の加速度で運動している。(正しい。○)
② イの時間帯は一定の速さで運動している。(正しい。○)
③ ウの時間帯は負の加速度で運動している。(正しい。○)
④ エの時間帯は負の向きに(一定の速さで)運動している。(よって、間違っている。×)
⑤ オの時間帯は負の向きに(正の加速度で)運動している。(正しい。○)
問4【投げ上げ】
時刻t = 0に地面からある速さで小球を鉛直に投げ上げたところ、時刻t = Tに最高点に達した。地面からの最高点の高さはいくらか。ただし、空気抵抗は無視できるものとし、重力加速度の大きさをgとする。・初速度をv_0とおく。小球の速度v = v_0 - gt
最高点(t = T)においてv_0 - gT = 0
v_0 = gT
最高点の高さh = v_0 \times T \times \dfrac{1}{2} = gT \times T \times \dfrac{1}{2} = \dfrac{1}{2}gT^2
・令和5年度第2回高認物理基礎過去問解説に戻る。