R6年度第2回高認数学問6解説
問6
(1)【四分位数、四分位範囲】
第1四分位数は$23$、中央値(第2四分位数)は$\dfrac{24 + 27}{2} = \dfrac{51}{2} = 25.5$、第3四分位数は$30$である。四分位範囲は$30 - 23 = 7$
・$\text{第1四分位数} - 1.5 \times \text{四分位範囲} = 23 - 1.5 \times 7 = 23 - 10.5 = 12.5$
・$\text{第3四分位数} + 1.5 \times \text{四分位範囲} = 30 + 1.5 \times 7 = 30 + 10.5 = 40.5$
よって、データの最大値($42$)だけが外れ値である。(①)
(2)【分散】
データを小さい値から順に並べると$2, 3, 5, 6, 6, 8$
分散は$\dfrac{(2 - 5)^2 + (3 - 5)^2 + (6 - 5)^2 \times 2 + (8 - 5)^2}{6}$
$= \dfrac{(-3)^2 + (-2)^2 + 1^2 \times 2 + 3^2}{6} = \dfrac{9 + 4 + 2 + 9}{6} = \dfrac{24}{6} = 4$
(3)【相関係数】
①は正の相関が強く、②は負の相関が強い。他は相関がない。相関係数は、正の相関が強ければ$1$近づき、負の相関が強ければ$-1$に近づく。
よって、相関係数が最も小さいものは②である。
(4)【仮説検定】
200セットのうち20枚以上表が出るセット数の割合は$\dfrac{4 + 2 + 1 + 1}{200} = \dfrac{8}{200} = \dfrac{4}{100} = 0.04$
・I:基準となる確率$p = 0.05$のとき、$0.04 < p$
・II:基準となる確率$p = 0.01$のとき、$0.04 > p$
I:“「おいしくなった」と回答するかしないかは偶然によって決まる”という仮説は、誤っていると判断できる(偶然ではない)。
よって、「おいしくなった」といえる。
II:“「おいしくなった」と回答するかしないかは偶然によって決まる”という仮説は、誤っているとはいえない(偶然である可能性を否定できない)。
よって、「おいしくなった」とはいえない。
(③)
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