(日本において)ICTが最後に革新するもの。
1 リーガルテック
たまにこのブログの記事で言及したりするけれど、現在遠隔で参加している起業チームは、法律家とエンジニアが協働して法務系アプリ・システムの開発を目指している。最初は何だか頼りない若者たちだと思ってアドバイスしたりしていたけれど、たった数か月でチームは成長しシステムの構想は洗練されて、新進気鋭の若者たちにあっという間に追い付かれ、追い越されたような感がある。
自己弁護する訳でもないし、若者を持ち上げたい訳でもない、要するに、もうそういう時代なのである。
若い法律家の熱意と優秀なエンジニアの技術力が原動力であり、僕にできることはもう既に限られてはいるけれど、乗りかかった船でもあるので、可能な範囲で自分にもできる作業があれば請け負って協力したいと思う。
2 改善
最近はフィンテックという言葉が流行しているけれど、ある批評家が、「フィンテックはバズワードに過ぎないけれど、ブロックチェーンは本物の技術だ」と述べていた。技術的な新しさ、革新性の話はともかくとして(僕はもう既に、最新のICT技術をフォローすることを、ほぼあきらめている)、既存の技術やその組み合わせが旧態依然とした現状を変革する力があるのなら、評価するべきだと僕は考える。
(From いらすとや)
以前ある会社で職場の先輩だったか上司だったか誰かは忘れてしまったけれど、改善提案を募集しながら、「横に置いてあるものを縦に置いたとか、そんなことでも改善のネタになることがある」と言っていた。
おもしろい冗談だと笑っていた人もいたけれど、どのような些細なことであれ、それによって業務が効率化されるなら、生産性がある立派な改善提案だというのは、一つの真理だと思う。
3 移民政策論
話は変わるけれど、最近になってようやく移民政策について、その是非も含めて議論がされるようになってきた。下記の記事は、移民政策をどのように考えるべきか、簡潔に分かりやすく説明していると思う。
・移民の受け入れには社会保障の改革が必要だ 池田信夫(アゴラ)
上記記事では、日本における今後の移民政策における二つの課題、社会保障改革と日本語教育について、端的に指摘している。
今回は移民政策について分析するつもりはないのだけれど、仮に移民政策によって外国にルーツを有する日本人が少数派ではなくなったとき、この国は教育制度の改革を社会的に迫られることになると考えられる。
4 「この世界には改善の余地がある」
移民政策の是非については、特に私見はない。どちらを選択するかは国民が自由に決めればいいけれど、決めた後にはそれに対応した政策をきちんと考えることが必要になるだろう。
移民政策の話をしたのは、具体的に未来を予想しやすいと思っただけである。
教育制度の改革は、遅いか早いかの時期の問題はあるかもしれないけれど、いずれ必ず必要になる。
いわゆる日本教を前提としたような既存の学校制度は、制度疲労によって以前よりも上手に機能しなくなっていく。
5 ICTが最後に革新するもの
フィンテック、リーガルテックなど、以前は絶対に変化しないだろうと信じられていた分野が、ICTによって革新されつつある。
教育の分野でも、ICTを教育技術の改善、新しい教育技術の一種として、研究、開発し取り入れようとしている。
しかし、そう遠くない未来において、ICTは、単なる教育技術ではなく、学校制度そのものを変革する力になるかもしれない。
教育の分野でも、ICTを教育技術の改善、新しい教育技術の一種として、研究、開発し取り入れようとしている。
しかし、そう遠くない未来において、ICTは、単なる教育技術ではなく、学校制度そのものを変革する力になるかもしれない。
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ICTは最後に、この国の教育制度自体を革新する、最近はネットの情報を漫然と読みながら、そんなことを思考している。
久しぶりにそれなりに深く思考してみたので、忘れないようにこのブログにメモしておこうと思う。
