相対論の次のパラダイム、万物は進化する。
1 相対性理論
アインシュタインの相対性理論は現代では科学における常識になっているけれど、当時の人がこれを理解するのはなかなか難しかったと言われる。時間と空間は絶対的なものでありそれが基準であった時代に、そういう常識を覆す理論だったからだろう。
僕は物理学は専門ではないので、相対性理論についてこれ以上詳述するつもりはないけれど、興味がある人は調べてみるとよいと思う。
本屋や図書館で小難しい本を買わなくても、サイトやブログで分かりやすく解説してくれている親切な方々がたくさんいらっしゃる。
・EMANの相対性理論
・中学数学からはじめる相対性理論(YouTube)
2 相対論の世紀
科学においては相対性理論がこれまでの常識を覆し新しい常識となったけれど、科学に限らず現代は相対論の世紀であった。哲学においては、偉大な哲学者ニーチェが及ぼした影響は大きく、現代においてもこの狂気の哲学者ニーチェを超えるものを見出すのは、なかなか難しいことである。
・1023夜『ツァラトストラかく語りき』フリードリッヒ・ニーチェ(松岡政剛の千夜千冊)
3 進化論
池田信夫氏は、自称経済学者ではあるけれど、経済政策以外の見解については見るべきものがあり、経済政策以外では日本で一番信頼できるオンライン・パンフレットの発行者だと思う。・経済学者の本業は「パンフレット」を書くことである 池田信夫(アゴラ)
特に、最近の進化論についての言及は、文系理系を問わずこれからの時代の潮流を考える上では有益かもしれない。
・運は実力である:『すごい進化』 池田信夫(アゴラ)
・進化は万能である(池田信夫 blog)
・人生は運で決まる:『ダーウィン・エコノミー』 池田信夫(アゴラ)
4 人間原理
人間原理は否定のしようがないものである。しかし、科学に限らず、社会経済は進化して人間の暮らしは豊かになっていく。
・【再掲】なぜ世界は存在しないのか(池田信夫 blog)
・人間原理という「コペルニクス反革命」(池田信夫 blog)
昔『マトリックス』という映画がヒットしたけれど、我々が暮らすこの世界がマトリックスではないことを確認することは難しい。
映画の中で裏切り者が、マトリックスの中での裕福な生活と引換えに仲間を裏切るシーンがあるけれど、強ち間違った判断でもないのかもしれない。
相対論に関連して功利主義の哲学について言及すれば、ベンサムの功利主義を継承したミルは偉大な哲学者であったとは思うけれど、快楽には低級なものと高級なものがあるという考えについては納得できない。
これについてはもう少し深く思考した上で詳述する価値があると思うけれど、それはまた別の話なので、また気が向いたら別記事で書こうかと思う。