第179条【候補者が１名又は複数の場合】、第180条【州知事の任期】、第181条【就任前の死亡等】
第６章【行政部】
第２部【州政府】
A【州知事】
第179条 州知事の選挙の候補者が指名された１名のみのときは、以下の場合に、正当に選出されたものとみなす。
（a）信任投票において過半数の票を獲得した者。
（b）当該州の全地方行政区域の少なくとも３分の２において、信任投票で投じられた票の４分の１以上を獲得した者。
ただし、唯一の候補者が本項によって選出されなかった場合には、新たに指名を行うものとする。
２ 州知事の選挙の候補者が２名以上いるときは、以下の場合に、正当に選出されたものとみなす。
（a）得票数が最も多い者。
（b）当該州の全地方行政区域の少なくとも３分の２において、投じられた票の４分の１以上を獲得した者。
３ 本条第２項に従って正当に選出された候補者がいない場合、本条第４項に従って再選挙を行うものとし、その場合、候補者は以下の者のみでなければならない。
（a）選挙において得票数が最も多かった候補者。
（b）残りの候補者のうち、最も多くの地方行政区域で過半数の票を獲得した者。ただし、過半数の票を獲得した地方行政区域が同数一位の候補者が複数いる場合、その中で選挙での総得票数が最も多かった候補者を第２候補とする。
４ 本条第２項の規定により正当に選出された候補者がいない場合、独立国家選挙管理委員会は、同前の規定により行われた選挙の結果から７日以内に、２名の候補者での選挙を手配しなければならず、その選挙における候補者は、以下の場合に、州知事に選出されたものとみなす。
（a）過半数の票を獲得した者。
（b）当該州の全地方行政区域の少なくとも３分の２において、選挙で投じられた票の４分の１以上を獲得した者。
５ 本条第４項の規定により正当に選出された候補者がいない場合、独立国家選挙管理委員会は、同項に基づいて行われた選挙の結果から７日以内に、同項の２名の候補者で再選挙を行うよう手配し、その選挙における候補者は、選挙で過半数の票を獲得すれば、州知事に正当に選出されたものとみなす。
第180条 この憲法の規定に従い、以下に規定するまで、州知事はその地位にあるものとする。
（a）後任の州知事が就任の宣誓をしたとき。
（b）その在任中に死亡した場合。
（c）辞職の効力が発生する日。
（d）その他、この憲法の規定に従い、辞職したとき。
２ 本条第１項の規定に従い、州知事は、以下の日付から始まる４年の任期が満了したとき、辞職するものとする。
（a）この憲法の下で初めて州知事に選ばれた者の場合は、忠誠の誓いと就任の宣誓を行った日。
（b）その他の場合には、この憲法に基づいて州知事に当選した者が忠誠の誓いと就任の宣誓を行った日。
３ 連邦がナイジェリア領土で物理的に関与する戦争状態にあり、大統領が選挙の実施は実務的に困難であると認める場合、国民議会は決議により、本条第２項の４年の期間を随時延長することができる。ただし、その延長は、一度に６か月を超えることはできない。
第181条 州知事に正当に選出された者が、忠誠の誓いと就任の宣誓を行う前に死亡した場合、またはいかなる理由であれ宣誓をすることができない場合、州副知事としてともに選出された者が州知事として宣誓を行い、新しい州副知事を指名するものとする。その指名は、州議会の単純多数決による承認を得て、州知事が行うものとする。
２ 州知事及び州副知事に正当に選出された者が死亡した場合、またはその理由を問わず州議会開会前に就任できない場合、独立国家選挙管理委員会は、直ちに州知事及び州副知事の選挙を行うものとする。