第237条【控訴裁判所】、第238条【控訴裁判所長官及び裁判官の任命】、第239条【原裁判管轄権】

第７章【司法部】

第237条　控訴裁判所を置く。

２　控訴裁判所の構成は以下のとおりである。

（a）控訴裁判所長官。

（b）49名以上の控訴裁判所裁判官。そのうち３名以上はイスラム私法に精通し、３名以上は慣習法に精通した者でなければならず、国民議会の法律で規定される人数とする。

第238条　控訴裁判所長官の任命は、国家司法会議の推薦に基づき、上院の承認を得て大統領が行うものとする。

２　控訴裁判所裁判官の任命は、大統領が国家司法会議に諮って行うものとする。

３　ナイジェリアにおいて法律家として活動する資格を持ち、12年以上その資格を有していなければ、控訴裁判所裁判官の職に就くことはできない。

４　控訴裁判所長官が空位の場合、又は何らかの理由で長官が職務を執行できない場合、その職務を担う者が任命され就任するまで、又はその者が職務を再開するまで、大統領は控訴裁判所の首席裁判官を任命し、その職務を執行させるものとする。

５　国家司法会議の勧告による場合を除き、本条第４項の規定による任命は、その任命の日から３か月を経過すると効力を失い、大統領はその任命が失効した者を再任命してはならない。

第239条　この憲法の規定に従い、控訴裁判所は、ナイジェリア国内の他の裁判所を排除して、以下の事項に関する事案を審理及び決定する第一審管轄権を有するものとする。

（a）この憲法に基づき、大統領又は副大統領に有効に選出されたか否か。

（b）大統領又は副大統領の任期が終了しているか否か。

（c）大統領又は副大統領の職が空位になったか否か。

２　本条第１項（a）に基づく選挙裁判の審理及び判決においては、控訴裁判所は、３名以上の控訴裁判所裁判官で構成されなければならない。