第265条【連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所】、第266条【連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所長官及び裁判官の任命】、第267条【管轄権】
第７章【司法部】
第１部【連邦裁判所】
F【連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所】
第265条 連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所を置く。
２ 連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所の構成は以下のとおりである。
（a）慣習法控訴裁判所長官。
（b）国民議会の法律で規定される人数の慣習法控訴裁判所裁判官。
第266条 連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所長官の任命は、国家司法会議の推薦に基づき、上院の承認を得て大統領が行うものとする。
２ 慣習法控訴裁判所裁判官の任命は、大統領が国家司法会議に諮って行うものとする。
３ 国民議会の法律で規定される他の資格とは別に、以下の条件を満たさない者は、連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所長官又は裁判官の職に就く資格を有しない。
（a）ナイジェリアの法律家として10年以上その資格を有し、国家司法会議の意見として、慣習法の実務において相当の知識と経験を有していること。
（b）あるいは国家司法会議の意見として、慣習法の実務において相当の知識と経験を有していること。
４ 慣習法控訴裁判所長官が空位の場合、又は何らかの理由で長官が職務を執行できない場合、その職務を担う者が任命され就任するまで、又はその者が職務を再開するまで、大統領は慣習法控訴裁判所の首席裁判官を任命し、その職務を執行させるものとする。
５ 国家司法会議の勧告による場合を除き、本条第４項の規定による任命は、その任命の日から３か月を経過すると効力を失い、大統領はその任命が失効した者を再任命してはならない。
第267条 連邦首都地区Abuja慣習法控訴裁判所は、国民議会の法律により付与される他の管轄権に加えて、慣習法の問題に関する民事訴訟における控訴、及び管轄監督権を行使するものとする。