第280条【州慣習法控訴裁判所】、第281条【州慣習法控訴裁判所長官及び裁判官の任命】、第282条【管轄権】

第７章【司法部】

第280条　必要であれば、州慣習法控訴裁判所を置く。

２　州慣習法控訴裁判所の構成は以下のとおりである。

（a）州慣習法控訴裁判所長官。

（b）州議会の法律で規定される人数の慣習法控訴裁判所裁判官。

第281条　慣習法控訴裁判所長官の任命は、国家司法会議の推薦に基づき、州議会の承認を得て州知事が行うものとする。

２　慣習法控訴裁判所裁判官の任命は、州知事が国家司法会議に諮って行うものとする。

３　州議会の法律で規定される他の資格とは別に、以下の条件を満たさない者は、州慣習法控訴裁判所長官又は裁判官の職に就く資格を有しない。

（a）ナイジェリアの法律家として10年以上その資格を有し、国家司法会議の意見として、慣習法の実務において相当の知識と経験を有していること。

（b）あるいは国家司法会議の意見として、慣習法の実務において相当の知識と経験を有していること。

４　州慣習法控訴裁判所長官が空位の場合、又は何らかの理由で長官が職務を執行できない場合、その職務を担う者が任命され就任するまで、又はその者が職務を再開するまで、州知事は州慣習法控訴裁判所の首席裁判官を任命し、その職務を執行させるものとする。

５　国家司法会議の勧告による場合を除き、本条第４項の規定による任命は、その任命の日から３か月を経過すると効力を失い、大統領はその任命が失効した者を再任命してはならない。

第282条　州慣習法控訴裁判所は、慣習法の問題に関する民事訴訟における控訴、及び管轄監督権を行使するものとする。

２　本条の目的のため、州慣習法控訴裁判所は、州議会の定めるところにより、管轄権を行使し事案をを決定するものとする。