第58条【法律の制定】

第５章【立法部】

第58条　国民議会は、法律案を上院及び下院の両議院で可決し、本条第５項で定める場合を除き、大統領の承認を受けることによって、法律を制定することができる。

２　法律案は、上院又は下院のいずれかで提出することができ、可決されない限り法律となることはなく、本条及びこの憲法の第59条に特別の定めがある場合を除き、本条の規定に従って承認されるものとする。

３　法律案がその提出された議院で可決されたときは、他議院に送付し、その他議院で可決され、かつ、それに対する修正について両院の間に合意が成立したときは、大統領の承認を得るためにこれを提出しなければならない。

４　法律案が承認のために大統領に提出された場合、大統領は、30日以内に、承認する旨又は承認を留保する旨の署名をしなければならない。

５　大統領が承認を留保し、法律案が再び各議院で３分の２以上の多数で可決された場合、その法律案は法律となり、大統領の承認は必要とされない。