第10条【国家的価値及び統治原則】、第11条【文化】

第２章【共和国】

第10条　本条の国家的価値及び統治原則は、すべての国家機関、国家公務員及びすべての者を、以下の場合において常に拘束するものとする。

（a）この憲法を適用又は解釈する場合

（b）法律を制定、適用又は解釈する場合

（c）公共政策を決定又は実施する場合

２　国家的価値及び統治原則は、以下のものを包含する。

（a）愛国心、国民統合、権限の分配及び委任、法の支配、民主主義及び国民参加

（b）人間の尊厳、公平性、社会正義、包摂性、平等、人権、差別禁止及び社会的弱者の保護

（c）良き統治、誠実性、透明性及び説明責任

（d）持続可能な開発

第11条　この憲法は、文化は国家の基礎であり、それはケニア国民及び国家の文明の蓄積であると認める。

２　国家は、

（a）文学、芸術、伝統的祭典、科学、通信、情報、マスメディア、出版、図書館及びその他の文化遺産を通じて、あらゆる形態の国民的及び文化的表現を振興するものとする。

（b）国家の発展における科学及び固有技術の役割を認めるものとする。

（c）ケニア国民の知的財産権を奨励するものとする。

３　議会は、

（a）コミュニティがその文化及び文化遺産の利用に対して補償金又は使用料を受け取ることを保障するための法律を制定するものとする。

（b）在来の種子及び植物品種の所有権、その遺伝的多様性並びにケニアのコミュニティによるその利用を承認及び保護するものとする。