第１条【国民主権】、第２条【憲法の最高法規性】、第３条【憲法尊重擁護義務】

第１章【国民主権及び憲法の最高法規性】

第１条　すべての主権はケニア国民に属し、この憲法によってのみ行使される。

２　国民は、直接又は民主的に選出された代表者を通じて、その主権を行使することができる。

３　この憲法に基づく主権は以下の国家機関に委任され、これらの機関は、この憲法に従ってその職務を執行しなければならない。

（a）議会及びカウンティ政府の立法議会。

（b）国家行政部及びカウンティ政府の行政機構。

（c）司法部及び独立裁判。

第２条　この憲法は共和国の最高法規であって、すべての国民及びすべての国家機関を拘束する。

２　何人も、この憲法に基づいて認められたのでなければ、国家権力を主張又は行使してはならない。

３　この憲法の効力又は正当性について、裁判所又はその他の国家機関に対して、異議を申し立てることはできない。

４　慣習法を含む一切の法律でこの憲法に抵触するものは、その抵触する範囲において無効であり、また、この憲法に反する行為又は不作為は効力を有しない。

５　国際法の一般原則は、ケニアの法律の一部を構成するものとする。

６　ケニアが批准した条約又は協定は、この憲法に基づいてケニアの法律の一部を構成するものとする。

第３条　すべて国民は、この憲法を尊重し、これを擁護する義務を負う。

２　この憲法に適合しない政府を樹立しようとする行為は、違法である。