第110条【緊急事態】
第７章【行政府】
【大統領】
第110条 大統領は、ウガンダ又はその一部に以下のような緊急事態が存在すると認めた場合、内閣と協議の上で、公布により、ウガンダ又はその一部に緊急事態を宣言することができる。
（a）ウガンダ又はその一部が、戦争又は外部からの侵略によって脅かされている場合。
（b）国内での反乱又は自然災害により、国内又はその一部の安全又は経済生活が脅かされている場合。
（c）公共の安全の確保、ウガンダの防衛、公の秩序の維持、並びにコミュニティの生活に不可欠な物資及びサービスのための措置を講じることが必要な場合。
２ 本条第１項に基づき宣言された緊急事態は、本条の規定に従って、90日を超えない期間存続し、その後失効するものとする。
３ 大統領は、緊急事態を宣言した公布を、可能な限り速やかに、いかなる場合にも公布後14日以内に、承認を得るために議会に提出しなければならない。
４ 緊急事態は、議会により一度に90日を超えない範囲で延長することができる。
５ 大統領又は議会は、緊急事態宣言の状況が存在しなくなったと認める場合、緊急事態宣言の公布を撤回しなければならない。
６ 本条に基づいて宣言された緊急事態が存在する期間中、大統領は議会が定める間隔で、緊急事態のために大統領が自ら講じた、又は代行者が講じた措置に関する定期報告を議会に提出しなければならない。
７ この憲法の規定に従い、議会は、本条に基づき宣言された緊急事態への対処に有効な措置を講じることを可能にするため、必要な法律を制定するものとする。
８ 本条第４項又は第５項のために議会が行う決議は、総議員の２分の１以上の賛成によらなければならない。