第246条【伝統的又は文化的指導者の制度】

第16章【伝統的又は文化的指導者の制度】

第246条　この憲法の規定に従い、伝統的指導者又は文化的指導者の制度は、ウガンダのいかなる地域においても、その適用を受ける国民の文化、慣習及び伝統又は意向及び要望に従って存続することができる。
２　いかなるコミュニティにおいても、伝統的又は文化的指導者の問題が解決されていない場合、議会が定める方法により、当該コミュニティがその問題を解決するものとする。
３　伝統的指導者又は文化的指導者に関しては、以下の規定が適用される。
（a）伝統的指導者又は文化的指導者の制度は、永続的な継承、訴訟能力、並びに自身及び関係者のために資産及び財産を保有する能力を有する単独の法人であるものとする。
（b）（a）の規定は、伝統的指導者又は文化的指導者が、個人的資格で取得した資産又は財産を保有することを禁止するものと解釈されてはならない。
（c）伝統的指導者又は文化的指導者は、政府及び地方政府により付与される、又は文化、慣習及び伝統に基づき保有する特権及び便益を享受するものとする。
（d）本項（c）に従い、何人も伝統的指導者又は文化的指導者の維持のために忠誠を尽くし、又はその費用を負担することを強制されることはない。
（e）伝統的指導者又は文化的指導者である間、その者は党派的政治に加入又は参加してはならない。
（f）伝統的指導者又は文化的指導者は、政府又は地方政府の行政権、立法権又は執行権を保有又は行使してはならない。
４　伝統的指導者又は文化的指導者にその職務上与えられる忠誠及び特権は、この憲法の第21条に基づき禁止される差別的慣習とはみなされない。ただし、伝統的指導者又は文化的指導者に関する慣習、慣行、慣用又は伝統で、この憲法が保障する国民の権利を損なうものは、同条により禁止されるものとする。
５　疑義を回避するため、この憲法の施行直前に存在した伝統的指導者又は文化的指導者の制度は、この憲法の規定に従って存在するものとみなす。
６　本条において「伝統的指導者又は文化的指導者」とは、その名称が何であれ、王又は類似の伝統的指導者又は文化的指導者であり、その率いる国民の慣習、伝統、慣用又は同意に従い、出生又は血統の事実によって忠誠を得る者を意味する。

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