第134条【最高裁判所の単独裁判官の権限】、第135条【裁判所における公文書の提出】
第11章【司法府】
第２節【最高裁判所】
第134条 最高裁判所の単独裁判官は、以下の事項を除いて、最高裁判所に対する事件の決定を伴わない、最高裁判所に帰属する権限を行使することができるものとする。
（a）刑事事件において、当該裁判官が当該権限の行使に関する申立てを拒否又は許可した場合、その影響を受ける者は、３名の最高裁判所裁判官によって構成される最高裁判所により、その申立ての決定を受ける権利を有する。
（b）民事事件において、本条に基づく命令、指示又は決定は、３名の最高裁判所裁判官によって構成される最高裁判所により、変更、取消し又は撤回することができる。
第135条 公文書の提出又はその内容の開示が国家の安全保障又は公共の利益を損なうという理由により、公文書を裁判所に提出するべきでないか否かの決定は、最高裁判所の専権事項とする。
２ 最高裁判所以外の裁判所における手続きにおいて、公文書の提出等について本条第１項の問題が生じた場合、その裁判所における手続きは、最高裁判所が当該公文書を審査し、提出するべきか否かを決定する間、停止されるものとする。最高裁判所は、適正な命令をしなければならない。
３ 公文書を提出するべきか否かに関する最高裁判所の手続きは、インカメラ審理によって行うものとする。