第183条【中央銀行】、第184条【外国為替取引】
第13章【財政】
第１節【総則】
第183条 ガーナ銀行はガーナの中央銀行であり、ガーナの通貨を発行する唯一の権限を有するものとする。
２ ガーナ銀行は、以下の事項を行うものとする。
（a）ガーナの通貨の安定を促進及び維持し、ガーナの経済発展のために通貨制度を指示及び規制すること。
（b）ガーナ国内外にあるガーナの国家基金の唯一の保管者であり、官報に掲載される通知により、通知によって指定されるその他の個人又は機関に、当該基金の保管者としての権限を付与することができる。
（c）ガーナにおける銀行及び信用制度の効果的かつ効率的な運営を通して、ガーナの経済発展及び資源の効率的な利用を奨励及び促進すること。
（d）法律の定めるところにより、本条に抵触しないその他のあらゆる事項を行うこと。
３ ガーナ銀行総裁は、本条の目的のため、直接的か間接的かにかかわらず、ガーナ国内か国外かにかかわらず、法律に違反する外国為替を伴ういかなる取引又は移転も認めないものとする。
４ ガーナ銀行総裁には、以下の事項が適用されるものとする。
（a）国務会議と協議した上で、大統領が任命し、任期は４年とする。
（b）この憲法の第285条の規定にかかわらず、ガーナ銀行の運営組織の議長を務めるものとする。
（c）在任中、報酬を減額されないものとする。
（d）解任されないものとする。ただし、最高裁判所長官以外の上級司法裁判所の裁判官と同様の理由及び方法により、解任される場合を除く。
第184条 議会の財政関連委員会は、ガーナ国内外におけるガーナ銀行の外国為替の受払いを監視し、６か月に一度、議会に報告するものとする。
２ ガーナ銀行は、以下の事項から３か月以内に、ガーナ国内外における外国為替の受払いの調書を会計検査院長に提出し、会計検査を受けるものとする。
（a）会計年度の最初の６か月終了後。
（b）会計年度終了後。
３ 会計検査院長は、本条第２項の調書の提出後３か月以内に、その調書に関する報告書を議会に提出するものとする。
４ 議会は、会計検査院長の報告を審議し、公共の利益のために必要な場合、その報告から生じるあらゆる事項を処理する委員会を任命するものとする。