第289条【憲法の改正】、第290条【保護条項の改正】、第291条【保護条項以外の改正】

第25章【憲法の改正】

第289条　この憲法の規定に従い、議会はその法律により、この憲法のいかなる規定も改正することができる。

２　この憲法は、以下の場合を除いて、直接的か間接的かにかかわらず、議会の法律によって改正又は変更されないものとする。

（a）その法律の唯一の目的が、この憲法を改正することである場合。

（b）その法律は、本章に従って可決されたものである場合。

第290条　本条は、この憲法の以下の保護条項の改正に適用される。

（a）憲法：第１条、第２条及び第３条

（b）ガーナの領域：第４条及び第５条

（c）ガーナの法律：第11条

（d）基本的人権及び自由：第５章

（e）国民の代表：第42条、第43条、第46条、第49条、第55条及び第56条

（f）行政府：第８章

（g）立法府：第93条及び第106条

（h）司法府：第125条、第127条、第129条、第145条及び第146条

（i）メディアの自由及び独立性：第162条第１項から第５項まで

（j）財政：第174条及び第187条

（k）警察庁：第200条

（l）ガーナ軍：第210条

（m）人権・行政裁判委員会：第216条及び第225条

（n）市民教育のための国家委員会：第231条

（o）地方分権及び地方政府：第240条及び第252条

（p）首長制：第270条

（q）公務員の行動規範：第286条

（r）憲法の改正：第25章

（s）その他の規定：第293条及び第299条

２　保護条項の改正のための法案は、議会が審議を開始する前に、議長が国務会議に付託し、国務会議は、その受領後30日以内にその法案について助言するものとする。

３　法案は、官報に掲載されるものとする。ただし、本条に基づく官報の掲載後６か月を経過するまで、議会に提出されないものとする。

４　法案の議会における最初の読会後、ガーナ国内で実施される国民投票に付託し、投票権を有する者の40％以上が投票し、投票した者の75％以上が法案の可決に賛成票を投じなければ、それ以上の手続きを行うことはできないものとする。

５　国民投票において法案が承認された場合、議会はこれを可決するものとする。

６　本条に従って保護条項の改正のための法案が議会において可決された場合、大統領はこれを承認するものとする。

第291条　この憲法の保護条項以外の規定を改正するための法案は、以下の場合を除いて、議会に提出されないものとする。

（a）官報に２回掲載された場合。２回目の掲載は、１回目の掲載後３か月以上経過していなければならない。

（b）２回目の掲載後10日以上経過している場合。

２　議長は、議会における法案の第１読会後、審議及び助言のために国務会議に付託し、国務会議は受領後30日以内に、その法案について助言するものとする。

３　議会が法案を承認する場合、その法案は、議会における第２読会及び第３読会において、総議員の３分の２以上の賛成票によって承認されなければ、大統領に送付してその承認を得ることはできないものとする。

４　法案が本条に従って可決された場合、大統領はこれを承認するものとする。