第52条【事務次官】、第53条【恩赦権】、第54条【恩赦諮問委員会】

第４章【行政府】

第52条　大臣が政府の部局に責任を負う場合、大臣は、その部局に対する一般的な指揮及び統制を行い、その指揮及び統制に従い、その部局は、公職である事務次官の監督下に置かれるものとする。

第53条　大統領は、以下の事項を行うことができる。

（a）犯罪の有罪判決を受けた者に対し、無条件又は適法な条件付きで恩赦を与えること。

（b）無期限又は指定された期間、犯罪のために科された刑罰の執行を猶予すること。

（c）犯罪のために科された刑罰をより軽いものに置換すること。

（d）犯罪のために科された刑罰の全部若しくは一部、又は犯罪のために政府に納付される罰金若しくは没収金の全部若しくは一部を免除すること。

第54条　恩赦諮問委員会を設置する。恩赦諮問委員会は、以下の者によって構成されるものとする。

（a）副大統領又は大統領が自筆の書面により任命した大臣。

（b）司法長官

（c）ボツワナにおいて医師として診療する資格を有する者で、大統領が自筆の書面により任命した者。

２　本条第１項（a）又は（c）に基づいて任命された委員は、任命された文書に明記された期間、委員として在任するものとする。ただし、委員の職は、以下の場合に欠員となるものとする。

（i）任命の日に副大統領又は大臣であった者が、副大統領又は大臣でなくなった場合。。

（ii）大統領が自筆の書面により指示した場合。

３　委員会は、大統領の権限による場合を除いて、招集されないものとする。大統領は可能な限り、委員会の全ての会議に出席し、議長を務めるものとする。大統領が不在の場合は、本条第１項（a）に基づき任命された委員が議長を務めるものとする。

４　委員会は、委員に欠員があっても活動することができる。委員会の議事は、その議事に出席又は参加する権利を有しない者の出席又は参加によって無効となることはない。

５　本条の規定に従い、委員会はその手続きを規定することができる。