第83条【通貨制度、中央銀行による通貨発行】、第84条【中央銀行の任務】、第85条【国際収支の不均衡】、第86条【中央銀行の理事会、理事の任命】、第87条【貯蓄の奨励、金融機関の監督】

第３編【経済制度】

第５章【通貨及び銀行】

第83条　法律により、共和国の通貨制度を定める。紙幣及び硬貨の発行は国家の専権事項である。この権限はペルー中央準備銀行を通して行使される。

第84条　中央銀行は公法上の法人である。その組織法の範囲内で自治権を有する。

中央銀行の目的は通貨安定の維持である。その職務は以下の通りである。：金融システムにおける通貨及び債権の規制、その管理下にある国際準備金の管理、並びにその組織法に定めるその他の職務の遂行。

中央銀行は理事会の責任の下、国家の財政状況について正確かつ定期的に国に報告する。

中央銀行は国庫への融資を禁じられる。ただし、その組織法の定める範囲内の、国庫から発行さた証券の流通市場での購入を除く。

第85条　中央銀行は、国際準備金の一時的な不均衡を補填するために、オペレーションを実施し、信用取引を締結することができる。

このようなオペレーション又は取引の金額が、公共部門の予算に定められた限度額を超える場合は、法律による認可が必要であり、議会に報告しなければならない。

第86条　中央銀行は７人の理事によって運営される。行政府は大統領を含む４人を任命する。議会はその４人を承認し、残りの３人を議員定数の絶対多数で選任する。

中央銀行の理事は全て、共和国大統領の任期に合わせて任命される。特定の団体又は利益を代表するものではない。重大な不正行為があった場合、議会はこれを解任することができる。解任された場合、新しい理事が憲法上の所定の任期を全うする。

第87条　国は貯蓄を奨励及び保証する。法律により、国民から貯蓄を預かる企業の義務及び限度額、並びに保証の方式及び範囲を定める。

銀行保険年金基金監督庁は、銀行、保険、年金基金管理会社、国民から預金を預かるその他の会社、並びに関連又は類似する業務を行うために法律の定めるその他の会社を監督する。

法律により、銀行保険年金基金監督庁の組織及び職務上の自治権を定める。

行政府は、銀行保険年金基金監督庁を、その憲法上の所定の任期で任命する。議会はこれを承認する。

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