第90条【議会、議員の被選挙権】、第90-A条【議員の再選禁止】、第91条【議員資格】、第92条【議員の兼職禁止】、第93条【議員の発言、表決の無責任】、第94条【議事規則、権限】

第４編【国家機構】

第１章【立法府】

第90条　立法権は共和国議会に帰属し、議会は一院制である。

議員は130人である。共和国議会は、法律に従って組織された選挙手続を通して任期５年で選挙される。共和国大統領候補者は、議会候補者名簿に登録することはできない。副大統領候補者は同時に議員候補者となることができる。

議員に選挙されるには、出生によるペルー人であり、25歳に達し、選挙権を有していなければならない。

第90-A条　議員は同一の役職で直ちに、新しい任期に再選することはできない。

第91条　以下の者は、選挙の６か月前に辞職しなければ、議会議員に選挙されることはできない。
（1）国務大臣及び副大臣、会計検査院長。
（2）憲法裁判所、全国司法審議会、司法府、検察庁及び国家選挙審議会の構成員、並びにオンブズマン。
（3）中央準備銀行総裁、銀行保険年金基金監督官及び税務監督官。
（4）現役の軍及び国家警察の隊員。
（5）憲法の定めるその他の場合。

第92条　議員職は常勤職であり、議会の任期中は、いかなる役職に就くことも、いかなる専門職又は職業を営むことも禁じられる。

議員の任務はその他の公職と兼任できない。ただし、国務大臣、及び議会の事前の承認があれば、国際的な特別委員会への参加を除く。

議員職は、同様に、国と工事、供給若しくは提供契約を締結している企業、公的収入を管理する企業、又は公共サービスを提供する企業の経営者、代理人、代表者、受託者、弁護士、大株主又は取締役などの役職と兼職できない。

議員職は、議員の任期中に国から利権を受ける企業、及び銀行保険年金基金監督庁が監督する金融信用システムの企業における同様の役職と兼職できない。

第93条　議員は国家を代表する。いかなる強制的な命令又は妨害にも服さない。

議員は職務の執行の際に表明した意見及び投票について、いかなる官憲又は司法機関に対しても責任を負わない。憲法裁判所裁判官及びオンブズマンは、議員と同等の特権を享受する。

共和国議員が職務の執行中に犯した通常の犯罪の訴追は、最高裁判所の管轄である。

職務に就任する前の犯罪については、通常の刑事裁判所が管轄する。

第94条　議会は法的効力を有する議事規則を作成及び承認し、常任委員会及びその他の委員会の代表を選任し、議員グループの組織及び権限を定め、財政を管理し、予算を承認し、役員及び職員を任命及び解任し、並びに法律の定める給付金を支給する。

・ペルー政治憲法（1993）【私訳】へ戻る。